[DECCA] P.マーク指揮ロンドンso./コヴェント・ガーデン王立歌劇場女声cho. J.ヴィヴィアン, M.ロウ(s) / メンデルスゾーン:演奏会用序曲「真夏の夜の夢」, 劇付随音楽「真夏の夜の夢」
商品コード: 1303-034
商品詳細:ペーター・マーク(1919 - 2001)はスイス東北部ザンクト・ガレン出身の指揮者。バーゼル大学とチューリッヒ大学で高名な神学者、カール・バルト(1886~1968)に神学と哲学を学ぶ一方、ポーランドの作曲家チェスワフ・マレク(1891~1985) に作曲とピアノを学び、アルフレッド・コルトー(1877~1962)のマスタークラスに参加した。19歳の時にはルツェルン音楽祭のトスカニーニ指揮、ヴェルディのレクイエムでアシスタントを務める。また指揮をエルネスト・アンセルメとヴィルヘルム・フルトヴェングラーに師事。スイス・ロマンド管弦楽団でアンセルメのアシスタントを務め、また、二人の全くタイプの異なる巨匠に学んだことで、マークのスタイルは完成されたと考えられる。1955年ボン市音楽監督就任、1964年ウィーン・フォルクスオーパー音楽監督就任等のポストを得る。DECCAへのこれらの録音で、モーツァルトとメンデルスゾーンのスペシャリストとして世界的な名声を得ていった。禅に傾倒し、1962年から2年間香港で禅僧として修行したという、指揮者としては異色の経歴の持ち主。録音は決して多くはないが、アンセルメのスタイルを引き継いで演奏したモーツァルトは、アンセルメが殆ど録音しなかったモーツァルトをまるでアンセルメの演奏であるかのように感じさせるものである。しかしそこにモーツァルト弾きとして、ペーター・マーク独自の感性が加味されたことで「ペーター・マークのモーツァルト」という独自の世界、ブランドを作り上げたと言ってよい。デビューは1950年にDECCAに既にモノラル録音を入れている。1960年代前期にDECCAからDGGに移籍した。パイネマン(vn)と共演したドヴォルザーク、米VOXへ録音したモーツァルトとシューベルトがある。ヨーロッパ楽壇復帰後の1964年にはウィーン・フォルクスオーパーの常任指揮者となり、1969年にはミラノのスカラ座にデビュー(マスネの《マノン》)、1972年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場にデビューした(《ドン・ジョヴァンニ》)。同じ年にはパルマ王立歌劇場の芸術監督、1974年にはトリノ王立歌劇場の芸術監督に就任し、同時にフェニーチェ劇場でも指揮を執り、《トリスタンとイゾルデ》や《こうもり》などオペラのレパートリーで成功を収めることになる。日本で特別高い人気を誇る理由は1981年から1995年にかけて6度の客演を行った東京都交響楽団との演奏会である。マークのキャリアはDECCAの香港以前と、香港以降のオペラ録音に大別される。なんといってもDECCA録音は印象的である。「真夏の夜の夢」も勿論名盤の一つで人気が高い1枚。
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