[DECCA] C.クラウス指揮ウィーンpo. / シュトラウス兄弟の音楽-1/「美しく青きドナウ」Op.314, 「ウィーンの森の物語」Op.325 他
商品コード: 1303-027pb
商品詳細:これは1954年5月にクレメンス・クラウスが亡くなった際の追悼記念盤ではないかと思われる。LXT 2965とLXT 2991の2枚に分けて、既に別の番号で別のカップリングで出したシュトラウス兄弟の代表的な録音をVol.1とVol.2という形でベスト版のような形で発売したと思われる。クレメンス・クラウス( 1893- 1954)はシュトラウス・ファミリーの音楽とウィーン・フィルハーモニーを録音した全ての指揮者の中で最も偉大な指揮者であることに異論がある方はいないだろう。1939年に初めてニューイヤー・コンサートを創設し指揮、1954年5月に亡くなるまで新年を迎える大きなイベントとなったこの元旦の公演をリードし続けた。シュトラウス・ファミリーの音楽を最も的確に伝えた指揮者としての才能と実力は折紙つきであり、ボスコフスキーの師としてその影響力は計り知れないものがある。シュトラウス兄弟の録音だけでも相当の数があり、1952~1954年用のニューイヤーコンサート用LPとして3枚のLPが発売されている。おそらく当時DECCAの担当プロデューサーがVOL.1で5曲、VOL.2で6曲の代表作を選んで再カップリングしたものがこのLXT 2965とLXT 2991の2枚であると思われる。当盤はそのVol.1に当たるLXT 2965。初出の形ではないが1954年発売という時期を考えると音質に関しての影響は大きくないだろう。この2枚でクレメンス・クラウスによるシュトラウス兄弟の代表作が揃うメリットの方が大きいと考える。また1954年以前に出たLPの盤質を考えると、もしLXT 2965とLXT 2991で丈太の良い盤が見つかったなら、それは「買い」ではないだろうか? 実施に試聴したが音質はDECCA初期のリアルな強い音でクオリティに心配はいらない。今回Vol.2がないのが残念だが、きっと見つかると希望を持って、是非この素晴らしいウィーンの贈物を味わっていただきたい。その1960年代になって録音・発売された演奏のクオリティがはっきり分かるようになる。審美眼を養うには最高ランクの物に触れることが最短である。
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