[DECCA] C.クラウス指揮ウィーンpo. / ウィーンの音楽/シュトラウス:オーストリアの村つばめ, ポルカ, 憂いもなく, 朝刊, 他
商品コード: 1303-023p
商品詳細:英国盤のタイトル「Second New Year's Concert」が示す通り。当LPは2枚目のニューイヤー・コンサート用のLPであることは間違いがない。何故かフランスジャケットにその記載はない。但し既に紹介した通りDECCAは1970年発売分まで年号記載なしでニューイヤー・コンサートとだけ記したタイトルで発売したので何年用であるかはこちらで推測するしかない。当LPであるLXT 2755は1953年の発売であり、ここから1953年用のニューイヤー・コンサートLPであることが明らかとなる。録音は1952年5月と9月。DECCAが発売したニューイヤー・コンサート用のLPは数か月前に録音するのが通例で、実演とは別のスタジオ録音である。実演は1941年から元旦にウィーン楽友協会で聴衆を入れて行われる。これらがごっちゃになって解説されているようだが元旦のニューイヤー・コンサートとDECCAのニューイヤー・コンサート用のLPとは全く異なる演奏・録音なので注意が必要である。但しLPは実際に指揮者として担当した年とリンクしていて、実演とLPの指揮者が異なるという事はない。ジャケットに年号は記載されていない。実際DECCAがこれらニューイヤー・コンサート用のLPに年号の表記を印刷したのは1970年が最初であり、それ以前のLPには単に「ニューイヤー・コンサート」、またはシュトラウス作品集であることが記載されただけあり、どの番号かどの年用に発売されたLPであるかは録音年から推測するしかないのが現状である。従って当LPを1953年用としたのはDECCAの表示ではなく、あくまで推測に基付いたものである点をご理解いただきたい。当時年号を入れると印刷が間に合わない場合や他の国では発売が遅れる事などで仕方がない措置といえる。ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの実演にクレメンス・クラウスが登場したのは1939年、1941-1945、1948-1954年の計14回。DECCAがニューイヤー・コンサート用のLPを最初に発売したのが1952年リリースのLXT 2634(1952年分),1953年リリースの:LXT 2755(1953年分),1954年リリースのLXT 2913(1954年分)とC.クラウスの録音は3枚のみである。最初のニューイヤー・コンサート用のLPが成功をしたのを見て、その後毎年のように発売することになる。これはシリーズ第2弾の1953年用と思われる。クレメンス・クラウスの面目躍如と言ったところ!
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