[DECCA] C.クラウス指揮ウィーンpo. / ニュー・イヤー・コンサート/わが人生は愛とよろこび, 旗手, エジプト行進曲, 観光列車
商品コード: 1303-021p
商品詳細:これらは1950年9月にウィーンで録音された1952年ニューイヤー・コンサート用のLPと思われる。1950年には6月22日にも2曲の別の録音があったが(芸術家の生活/春の声)それらは別のLPで発売されたと思われる。一部の曲は1954年の1月1日にニューイヤー・コンサートライブで実演されている。近年それらの実演ライブがCDなどで発売された。1939年の大みそかに原型となる演奏会を指揮したのが最初で、1941年からは元旦の演奏会が恒例となり、クラウスは連合軍に指揮を止められていた46年と47年を除き、54年まで、「ニューイヤー」の指揮台に上り続けた。但しDECCAが発売したニューイヤー・コンサート用のLPは数か月前に録音するのが通例で、実演とは別のスタジオ録音である。これらがごっちゃになって解説されているようだが、元旦のニューイヤー・コンサートとDECCAのニューイヤー・コンサート用のLPとは全く異なる演奏・録音なので注意が必要である。但しLPは実際に指揮者として担当した年とリンクしていて、実演とLPの指揮者が異なるという事はない。ジャケットに年号は記載されていないがこれは1952年の新年発売用のLPと思われる。実際DECCAがこれらニューイヤー・コンサート用のLPに年号の表記を印刷したのは1970年が最初であり、それ以前のLPには単に「ニューイヤー・コンサート」、またはシュトラウス作品集であることが記載されただけあり、どの番号かどの年用に発売されたLPであるかは録音年から推測するしかないのが現状である。従って当LPを1952年用としたのはDECCAの表示ではなく、あくまで推測に基付いたものである点をご理解いただきたい。ウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの実演にクレメンス・クラウスが登場したのは1939年/1941-1945/1948-1954年の計14回。DECCAがニューイヤー・コンサート用のLPを最初に発売したのが1952年リリースのLXT 2645(1952年分),1953年リリースの:LXT 2755(1953年分),1954年リリースのLXT 2913(1954年分),C.クラウスの録音は3枚のみである。同じく1952年にLXT 2634という番号で「The Vienna Philharmonic Orchestra* – Music Of Johann Strauss (No. 2)」というタイトルで似たような内容のLPが発売されているが、ニューイヤー・コンサートという文言はどこにもなく、ニューイヤー・コンサート用のLPとすることは出来ない。また当LP・LXT 2645と同年発売で(No. 2)が示すようにLXT 2645が1952年ニューイヤー・コンサート用のLPであり、LXT 2634は時間的に漏れた分を収録したVOL.2と解釈できる。すなわち当LPのLXT 2645がDECCAとして最初に発売したニューイヤー・コンサート用のLPであり、1952年に発売されたので1952年用のニューイヤー・コンサートLPとした次第である。1950年録音が何故1952年用なのかは1951年に製造できてもそれでは1951年用ニューイヤー・コンサートLPとしては役目を果たさないので1952年の1月に発売して1952年新年用としたのではないかと推測した次第である。初のニューイヤー・コンサートLPらしく、新年を祝うに相応しい曲が並び、お祭りムードを演出している。クレメンス・クラウスの面目躍如と言ったところ!
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