[ECM New Series] バッハ:無伴奏Vc組曲4番/H.ホリガー:VnとVcのための二重奏曲(1982)
商品コード: 1303-007t
商品詳細:チェロ奏者トーマス・デメンガ(1954-)はスイス・ベルン生まれ。ニューヨークのジュリアード音楽院でも学んだ。ワルター・グリマー、アントニオ・ジャニグロ、レナード・ローズ、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチらに師事した。室内楽奏者として、またソリストとして、世界中の重要な音楽祭や音楽センターでコンサートを開催している。1980年より、バーゼル音楽大学でトレーニングおよびソリストクラスを指導している。ECMに多くの録音をリリース。ハインツ・ホリガー、ギドン・クレーメル、トーマス・ラルヒャー、ポール・マイヤー、オーレル・ニコレ、ハンスハインツ・シュネーバーガー、トーマス・ゼートマイル、タベア・ツィンマーマンらとコンサートを行っている。20世紀、21世紀の作品(世界初演を含む)の作曲家の作品の初演も行っている。2011年からは室内楽団カメラータ・チューリッヒの芸術監督を務めている。1991年、パリの国際作曲家コンクールで、2つのチェロのための《solo per due》でスイス人作曲家として初めて1位を受賞した。このLPの本来のメインはA面にあるオーボエ奏者であるハインツ・ホリガー作曲の3作品と思われるが、B面のトーマス・デメンガによるバッハ:無伴奏Vc組曲4番もメインとなりうる内容である。トーマス・デメンガはチェロとしてホリガー作品の2曲に参加している。A面2曲目のOb独奏曲である「複数の音の研究」のみホリガーの単独演奏で自作自演となる。ハインツ・ホリーガーの曲はどれも正に現代作品といえるECMに相応しい曲たちであり、少ない楽器でそれらの可能性を追及した曲だろう。VnとVcのための二重奏曲がタイトルの通り、ヴァイオリンとチェロのデュオでカトリン・デメンガがVnで参加。トーマス・デメンガの奥さんであるか姉妹であるかは不明。2曲目の「オーボエ独奏のための種々の響きの研究」はホリガーの独奏でオーボエに電気処理を加えた電子音で構成された未来的作品。「チェロ独奏のためのトレーマ」はB面のバッハと同じくトーマス・デメンガのチェロ独奏。こちらも現代らしい曲調である。B面で一気にクラシックの世界に引き戻される。尚、弟のパトリック・デメンガもチェロ奏者で、別の録音で共演している。このLPはECMの中でも知られた録音らしい。現代曲派、バッハ派何方も楽しめる1枚。
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