[DGG] 小澤征爾指揮ボストンso./タングルウッド祝祭cho. J.ローゼン(pf) / アイヴズ:交響曲4番, 夕暮れのセントラルパーク
商品コード: 1304-060
商品詳細:小澤 征爾が亡くなったニュースが 報じられた。2024年〈令和6年〉2月6日に東京都内の自宅で心不全のため88歳で死去。訃報は9日に所属事務所から報じられた。ボストン交響楽団は小澤を追悼し--「With great sorrow, the Boston Symphony Orchestra announces the death of its beloved Music Director Laureate, Seiji Ozawa.」訳--「ボストン交響楽団は、深い悲しみとともに、敬愛する桂冠音楽監督、小澤征爾氏の逝去を発表します。」他世界中のオーケストラから追悼の声明が寄せられ、世界中の音楽家がメッセージを出した。音楽以外の分野からも、谷川俊太郎、横尾忠則、安藤忠雄、黒柳徹子、村上春樹らがコメントを出した。訃報は国内外の多くのメディアで報じられ、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポスト、ガーディアンなどは長い追悼記事を出し、「東アジアのクラシック音楽家に対する偏見を払拭することに貢献した(ニューヨーク・タイムズ)」などと、その功績を讃えた。一般の方には長野県松本市の音楽祭「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」がよく知られる。しかしLPファンには1959年2月1日から、スクーター、ギターとともに貨物船で単身フランスへ渡り、その後1961年ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者に就任して、1960年代からRCAレーベル、EMIレーベルに複数の録音を残した事実をご存じだろう。日本人指揮者が海外の一流オーケストラを指揮して海外の一流レコード会社からクラシック音楽録音を海外市場向けに複数発売したことは画期的な出来事であった。DGGに移籍してからは多くの録音を行った。これは1976年元旦のボストン・シンフォニーホールでのスタジオ録音。日本でチャールズ・アイヴズ(1874 - 1954)は現代作曲家の一人にすぎないが、クラシック作曲家の少ない米国ではアメリカ現代音楽のパイオニアとして認知されている。作品は存命中はほとんど無視され、長年演奏されなかった。現在では、アメリカ的な価値観のもとに創作を行った独創的な作曲家と評価されており、録音もかなりの数が存在する。作品には様々なアメリカの民俗音楽の要素が含まれている。小澤がアイヴズに着目したのは自身の興味であるかDGGの意向であるかは別として、このLPはドイツレーベルではあり得ない程売れたようでプレスも多い。交響曲は4曲あり、交響曲第4番は1916年の作品。現代曲だが難解ではない。讃美歌『夜を守る友よ』や『きたのはてなる』などを用いている。合唱とテルミンが用いられるが、ここではジェローム・ローゼンのピアノで代用される。いかにも米国らしい合唱と未来的な旋律とのコラボが面白い。B面の「夕暮れのセントラルパーク」は室内オーケストラのための1906年の作品。ガーシュウィンがまだ子供だった時期に書かれた。静かで調和とも不調和とも言えない独特の調で静かにオーケストラが流れ、様々な管楽器が少しずつ参加しジャムセッションのようになるが、すぐに静かにオーケストラに戻る。短いが印象的な作品。
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