[La Voix De Son Maître] M.ロストロポーヴィチ(vc) M.サージェント指揮フィルハーモニアo. / サン・サーンス:Vc協奏曲1番Op.33, ミャスコフスキー:Vc協奏曲Op.66
商品コード: 1304-041
商品詳細:1956年モノラル録音。冒頭から太いVcの音が入ってきて、緊張感は一気に高まる。骨太で力のある、滑らかなロストロポーヴィチのVcの音は、それだけで魅力がある。B面のミャスコフスキー(1881-1950)はロシアの作曲家だが、その作風はロマンチックで、難解な現代作品ではない。ソロのVcに伸び伸びと歌わせる。低音の魅力を前面に出した作品で、ロストロの魅力が倍増している。誰でも親しめる良い曲だ。仏初出。1956年英国でのモノラル録音でステレオは存在しない。ミャスコフスキー(1881 - 1950)はロシアの作曲家である。ベートーヴェン以降の作曲家としては極めて異例の27曲もの交響曲を作曲したことで有名。モスクワ音楽院の教員に任用され、ソ連作曲家同盟の会員にも選ばれた。チェロ協奏曲は1944年作で初演は1945年3月17日、モスクワにおいて、スヴャトスラフ・クヌシェヴィツキーのチェロ独奏で初演された。献呈もこの奏者に行われている。この作品と弦楽四重奏曲第9番(1943年)は、1945年度のスターリン賞第一席を獲得している。ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ( 1927 - 2007)はオイストラフ同様、早い時期から西側を訪れていた。米国に亡命したのは1974年だが、既に1956年にはロンドンに録音に来ていたことがこの録音から判明した。1960年レニングラードpo.の欧州ツアーでムラヴィンスキーに随伴し、ロンドンでDGGにシューマン:Vc協奏曲Op.129/チャイコフスキー:ロココ変奏曲Op.33を録音したのが、西側での最初の録音とばかり思っていたが、それは誤りであった。この1956年ロンドン録音が最初の西側での録音である可能性が高くなった。モノラル録音なので殆ど知られていないものだが、ここにロストロポーヴィチの当時の記録がしっかり刻まれている。
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