[CBS] L.バーンスタイン指揮ニューヨークpo. J.チャンバース(hr)/J.トゥーレル(ms)/ マーラー:交響曲5番, 亡き子を偲ぶ歌
商品コード: 1305-049
商品詳細:M2L 298/ M2S 698が米COLUMBIA番号、1963年1月7日初回録音。これが仏初出番号と思われる。バーンスタインが残したマーラー/ニューヨークpo.はどれもマーラー好きにとっては貴重な録音。当時の意気込みの凄さが伝わる。B.ワルターから受け継いだニューヨークpo.を一気に若返らせ、ここまで劇性を持ったマーラーを出現させた指揮者。少々入れ込みの度が過ぎるとの声もあるが、マーラーはある部分で天国的、またある部分で人間を打ちのめす所があって良いと思う。米プレスと同じではないが、この録音が本来持つ切れ味の鋭さや瞬発性の高さは、このプレスでも充分感じられる。米プレスの音の乾きが気になる方は、丁度よいかも知れない。歴史に残すべき名演であることは間違いない。1980年代にDGGに再録音したデジタルが人気で高額になっているが内容は当然初回録音のニューヨークpo.の方が良いに決まっている。レナード・バーンスタインによるマーラー交響曲全集は、20世紀マーラー演奏史に残る金字塔であるといわれる。1960年に録音された第4番を皮切りに、1967年まで第1-7番・9番のセッション録音が行なわれ、その間1966年のロンドン響客演の折りに第8番が収録。さらに1970年代に「大地の歌」、「第10番アダージョ」が録音され、交響曲全集が完成している。交響曲第5番は1963年ニューヨーク・マンハッタン・センターでの録音。交響曲第2番から第4番までの3作が「角笛交響曲」と呼ばれ、声楽入りであるのに対し、第5番、第6番、第7番の3作は声楽を含まない純器楽のための交響曲群となっている。プロデューサーはジョン・マックルーア。バーンスタインにとって、マーラーは特別な存在らしく、「自分で書いた曲のような気さえしてくる」と語る程で、数々の名演を残した。実はバーンスタインの録音以前はマーラーの交響曲はさほどメジャーな曲ではなかった。バーンスタインが演奏会でも頻繁に取り上げ繰り返すことで、マーラーの生誕100年の後の1970年代からマーラー・ブームが起こる。マーラーは、一気にメジャーな存在になっていき録音も増加した。実際モノラル期には録音は少ない。交響曲第3番は全6楽章からなり、第4楽章にアルト独唱、第5楽章にアルト独唱と児童合唱、女声合唱を導入している。演奏時間は約100分。マーラーの交響曲としても、また通常の演奏会で取り上げられる交響曲としても、最長の曲として、かつては「世界最長の交響曲」としてギネスブックに掲載されていた。演奏する側も聴く側も体力が必要とされる曲である。各楽章には標題が付けられていたがマーラー自身の手により破棄されたため楽譜には書かれていない。マーラーは当初、交響曲全体に「幸福な生活-夏の夜の夢」という標題を与え、その後「悦ばしき知識」、「悦ばしき知識(楽しい学問)-夏の朝の夢」、「夏の真昼の夢」などと変遷している。このなかの「悦ばしき知識」とは、ニーチェの著作にならった標題である。この曲がマーラーの「田園交響曲」だとする見解があったが、マーラーは否定も肯定もしていない。バーンスタインの一連のマーラー録音は初めて聴いても、沢山聴いた後でも繰り返し聴くことのできる優れた演奏であることは間違いがない事実である。メゾ・ソプラノのジャニー・トゥーレルは第4面の「亡き子を偲ぶ歌」で登場する。
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