[La Voix De Son Maître] J.ハイフェッツ(vn) M.サージェント指揮ロンドンso./W.スタインバーグ指揮RCAビクターso. / モーツァルト:Vn協奏曲5番K.219, ベートーヴェン:ロマンス1番Op.40, 2番Op.50
商品コード: 1305-014p
商品詳細:モーツァルトは1951年ロンドン、ベートーヴェンの2曲は1951年ニューヨークでモノラル録音。同年録音だった為かRCAではこの録音場所が全く異なる2種をカップリング。このカップリングをオリジナルとして1952年米国発売された。フランスでは1954年当時グループ関係であったLa Voix De Son Maîtreから同じカップリングで発売。1956年頃にはフランスRCAでも発売された。当時の米国でのハイフェッツの人気は凄まじく、ヴァイオリンの王と呼ばれた。「ハイフェッツの右に出るものは未だ存在しない」とRCAは紹介し、大いに宣伝を行ったのでハイフェッツのLPはよく売れたようである。モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番は1934年2月バルビローリ指揮ロンドンpo.と最初の録音を行っている。これは2回目の5番でやはりロンドンで録音。ハイフェッツは実のところ5番はロンドン以外で録音を行っていない。最初のバルビローリとの録音がそうさせたのだろうか?ステレオ期になってからのハイフェッツしか知らない方にとってモーツァルトは合わない作品だとイメージしてしまうのは無理もない。機関銃のような勢いでバイバリ弾かれたらモーツァルト出ないだろう。しかしSP期~モノラル期のハイフェッツをご存じの方にはこれはこれで微笑ましい演奏に他ならない。1951年時点のハイフェッツは実に愛すべきヴァイオリン奏者である。決して相性が悪いと言うことなどない。実はヴァイオリン協奏曲第4番を1947年トーマス・ビーチャムとの録音がある。早い時期からレパートリーに入れていた。この時期は艶やかな音色で適度に歌っていて、速弾きなどは皆無。カデンツァですら歌うように弾いている。1950年代後期から変化が始まり、1960年代初頭には別人の顔を見せるようになる。ひとりの音楽家を一言で片付けることは出来ないようだ。
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