[ETERNA] W.サヴァリッシュ指揮ドレスデンsk. / シューベルト交響曲全集/1番~9番「グレイト」
商品コード: 1307-044n
商品詳細:1960年代、指揮者サヴァリッシュはPHILIPSに籍が在り、何故東ドイツのドレスデンsk.をわざわざ指揮したのかは謎だが、1967年にシューベルトの交響曲全集を録音した。この時期ベートーヴェンやブラームスの交響曲全集を録音する指揮者は大勢いたがシューベルトに関してはそう多くなかった。カラヤンやベームでさえ1970年代に入ってからである。それらは自発的というよりレーベルの意向に沿う形の録音だろう。しかしサヴァリッシュの場合、殆ど別の国の知らないオケであまり例のないシューベルトの交響曲全集を自発的に挑んでいる。然もそれらは今もって高い評価がなされている。ステレオでシューベルトの交響曲全集を最初に録音したのはDECCAのケルテスと思われる。1963年だった。サヴァリッシュはあまり歌わせる指揮をしない。大げさな表現もしない。そのあたりはドレスデン・シュターツカペレと同じ方向性である。この組み合わせはうまくいき、コンヴィチュニーやマズアなどETERNA専属指揮者が録音しなかったシューベルトの交響曲全集を早い時期にカタログに載せることができた。ETERNAでまだエディション・シリーズが始まるずっと以前である。人気の点ではコンヴィチュニーのベートーヴェン全集録音に劣るが内容では同格といってよいくらいの全集録音である。オケがドレスデンというのも非常に良い。ETERNAはゲヴァントハウスo.にやや偏りがちなところがあるので、もしETERNA専属指揮者が行った場合、ゲヴァントハウスo.になった可能性が高い。この客演であるシューベルト全集は1972年にスタートしたエディション・シリーズと同じ理念だったため違和感なく番号を変えてそのままシューベルト・エディション(ED)に流用された。それがこのLPである。再版だがエディションはまた別のオリジナルともいえる。ETERNAで次にシューベルト全集を行ったのはレーグナー/ベルリン放送so.で1980年頃、更にスゥイトナー/ベルリンskがデジタルで行っている。やはりドレスデンsk.はサヴァリッシュが来なければ出番がなかった。ドレスデンsk.の音でシューベルト全集が聴ける幸福を味わっていただきたい。
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