[ETERNA] F.コンヴィチュニー指揮ゲヴァントハウスo. / ベートーヴェン:交響曲5番Op.67「運命」
商品コード: 1307-042t
商品詳細:1960年3月のコンヴィチュニーの録音。ゲヴァントハウスo.と1959~1961年全集録音したうちの1つ。脇目も振らず直線的に猪突猛進と言える突進する演奏。ブルトーザーの如く全てをなぎ倒して激震する怒涛の「運命」である。この凄みを最も味わえるプレスは何といっても1961年に最初に発売されたモノラル盤820 182であることは間違いのない事実である。1964年頃V字ステレオが825 103という初期番号(超高額)でリリースされるがそれを以てしても1961年に出た820 182のエネルギーを超えることはない。1965年には全集番号820/825 414に変更されるが言わずもがなである。ETERNAといえども1年違うと相当に音質は低下する。安い装置でも小学生でもはっきりわかる。黒/銀ステレオレーベルは万能ではない。すっきりした印象を与えるだけで820 182から情報量は漏れて少ない、それをステレオで聴かせるために更に音は薄くなる。ビール工場で出来立てを飲むのと、安い居酒屋で定額飲み放題の薄まったビールほどの違いが出る。アナログとはそういうものである。あまり見ることのないモノラル旧番号である820 182の価値は最も高く、貴重である。高額なV字ステレオより存在価値は高いのが真実である。殆どの方が真実を知らされていないだけである。レコードに限らず物事の真実が大衆に知らされることはない。だがら経済活動は円滑に回る。周りや後を振り返らず、前だけを見据えてマイペースで突き進む姿。コンヴィチュニーの真の姿がありありと感じられるのはこの820 182である。最も録音時の気分が的確に反映された音であることに疑いの余地はない。1965年頃ステレオが発売されるがこのLPを聴いて胸躍らない方はたとえ10万円のV字ステレオ盤を聴いても胸躍るはずがないのである。1964年頃820 414と番号が変わりベートーヴェンのイラストジャケとなる。この旧番号との鮮度の違いは大きい。更に1967年頃から黒/銀レーベルでステレオが登場する。音はすっきりするがまとわりついていたオーラのような周辺部が削り取られて骨だけになる。まるでコケむした枯れ枝を洗ってきれいにし床の間に飾った後のように側物的になるのである。森の中でコケに包まれていた時に感じた存在感及び空気感は床の間に再現することはない。
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