[ETERNA] M.シェルツァー(vn) H.ケーゲル指揮ドレスデンpo. / ベルク:Vn協奏曲, ハルトマン:Vnと弦楽合奏のための「葬送協奏曲」(1939)
商品コード: 1307-031t
商品詳細:アルバン・ベルク( 1885 - 1935)は、オーストリアの作曲家。アルノルト・シェーンベルクに師事し、アントン・ヴェーベルンと共に、無調音楽を経て十二音技法による作品を残した。十二音技法の中に調性を織り込んだ作風で知られる。1935年に書かれたVn協奏曲は「ある天使の思い出に」の献辞が付されている。1960年頃から録音の多い現代曲で今ではヴァイオリン奏者の重要なレパートリーになっている。聴きやすく美しいソロで知られる現代Vn協奏曲の傑作といわれる。B面のカール・アマデウス・ハルトマン(1905-1963)はミュンヘン生まれ。20世紀ドイツ最大の交響曲作家とも称賛される。1939年に書かれたVnと弦楽合奏のための「葬送協奏曲」はヴァイオリン協奏曲とされる。フス派のコラールに基づく、ナチスへの抵抗作品として書かれ「反ファシスト」とサブ・タイトルが付くこともある。ナチスへの抗議を表明した作品は管弦楽曲『ミゼレーレ』など他にもある。ナチス政権から敵視され、いわゆる「国内亡命」を余儀なくされ、スイスに亡命したらヘルマン・シェルヘンと生涯にわたる親交を結んだ。ヴァイオリンと弦楽合奏のための『葬送協奏曲』はそのような情況下で書かれた。こちらも難解な現代作品ではない。静かな聴きやすいメロデイがヴァイオリンにより始まり、不穏な空気を感じせるオケが迫るスリリングな作品。ヴァイオリン好きなら面白い作品に違いない。完成度の高さではアルバン・ベルクに負けず劣らない。ヴァイオリンのマンフレッド・シェルツァー(1933-2013)はドレスデン生まれ。ドレスデンsk.の団員であった父親からヴァイオリンのレッスンを受け、17歳のとき、当時ルドルフ・ケンペがカペル・マイスターだったドレスデンsk.に入団した。20歳のときベルリン・コーミッシェ・オペラノコンマスに就任。1973年から1975年まで、ライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団のソリスト兼初代コンサートマスターを務めた。彼はドレスデン室内管弦楽団とベルリン・ヴィルトゥオーゾの創設者兼指揮者となる。1976 年にドレスデンの「カール・マリア・フォン・ウェーバー」音楽大学の教授に任命された。ETERNAのヴァイオリン奏者といえば真っ先にカール・ズスケが上がるが、シェルツァーがその次のグループでは先頭を走っている。それは録音の多さからも理解される。シェルツァーは弦楽四重奏団のようなグループには属さず、あくまでソリストとして活動を継続した。楽器の街で知られるマルクノイキルヒェン国際楽器コンクール名誉会長を務める。カール・ズスケと芸風は異なるが、いかにも東ドイツ的なスタイルを持つ奏者である。このLPは特に珍しい。
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