[ETERNA] V.ノイマン指揮ゲヴァントハウスo. / マーラー:交響曲7番「夜の歌」
商品コード: 1307-022t
商品詳細:'60年代後半から'70年代前半、ETERNA社では複数の指揮者(スウィトナー / ノイマン / ハイティンク / アブラヴァネル)によって全集が完結したが、結局ETERNA社のオリジナル録音は、1番のスウィトナーと、5/6/7/9番のノイマンの計5曲に限られ、他は他社音源を流用した。この7番は、ETERNA独自録音で、ゲヴァントハウスo.をチェコのノイマンが振った、ステレオによる初のマーラーであった。ゲヴァントハウスo.のエネルギーと黒ステレオのコラボレーションは素晴らしいの一言。ノイマンの新たな魅力を味わえる!スーパーオーディオファイルLP!ヴァーツラフ・ノイマン(1920 - 1995)はプラハ生まれの指揮者。プラハ音楽院でヴィオラを学ぶかたわら、同時に指揮をヴァーツラフ・ターリヒに学んだ。在学中から音楽院内の弦楽四重奏団でヴィオラ奏者を務めた。1945年にチェコ・フィルのヴィオラ奏者となる。同年スメタナ弦楽四重奏団のリーダー兼第1Vn奏者で室内楽デビュー。1947年、当時チェコ・フィルの首席指揮者であったラファエル・クーベリックが急病となり、その代役として指揮者デビューを果たし、それ以後、指揮に専念するためスメタナ弦楽四重奏団を退団した。さらに、1948年にクーベリックが共産党支配体制に反発し祖国を離れるとチェコ・フィルの常任指揮者(首席ではない)となった。クーベリックの後任にカレル・アンチェルが就任すると同楽団を離れ、ブルノ交響楽団、プラハ市交響楽団で指揮を執り、その後活躍の場を東ドイツに移す。1964年フランツ・コンヴィチュニーの後任としてライプツィヒ・ゲヴァントハウスo.のカペルマイスターに就任。同時にライプツィヒ市の音楽監督に就任し、1968年まで務めた。この間にETERNAに多くの録音を残した。それらは今となってはどれも貴重な録音ばかりである。しかし1968年「プラハの春事件」を機にカナダに亡命するが、再びチェコに戻り1968-1989年の間チェコ・フィルの首席指揮者に就任した。ソ連の介入に東ドイツが同調し東ドイツ軍を参加させたことに抗議して、ライプツィヒのポストを辞任した。ドレスデン・シュターツカペレの首席指揮者を務めていたチェコ人のマルティン・トゥルノフスキーも、同様に職を辞した。約4年間だがゲヴァントハウスo.での時期はノイマンにとってもETERNAにとっても良い時期であった。丁度ETERNAが最初のマーラー:交響曲全集の制作と重なり、ノイマンは5/6/7/9番の4曲を録音。最初のマーラー:交響曲全集の中でも白眉といえる4曲である。この7番、抜群の安定感で、冷静ながら穏やかさを感じる演奏である。全体の音色はゲヴァントハウスo.の渋くはあるが温かみを感じる心地よい音である。聴いた後に大きな満足を得られる録音のはずである。
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