[DECCA] C.カーゾン(pf) H.クナッパーツブッシュ指揮ウィーンpo. / ベートーヴェン:Pf協奏曲4番Op.58

[ 1308-053 ] Beethoven, Clifford Curzon, Vienna Philharmonic Orchestra, Hans Knappertsbusch – Piano Concerto No. 4 In G Major, Op. 58

通常価格:¥ 2,200 税込

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商品コード: 1308-053

作品名:ベートーヴェン:Pf協奏曲4番Op.58/--1.Allegro Moderato-- | --2.Andante Con Moto--3.Rondo (Vivace)
演奏者:C.カーゾン(pf)H.クナッパーツブッシュ指揮ウィーンpo.
プレス国:英国, United Kingdom
レーベル:DECCA
レコード番号:LXT 2948
M/S:モノラル, monaural
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7/6 : 極軽度な難
評価/ジャケット:A
キズ情報:A面7時に極小4回出る点あり→7, 微かに20+30回程度出る軽スレあり
レーベルタイプ:【英国でのオリジナル】---金ツヤ内溝, 12時にMade in England(ラウンド金文字), 10時に破線〇 LONG PLAYNG 33 1/3 RPM, 2時にffrr耳マーク, フラット重量, Rights Society:記載なし, (P)なし, TAX Code:N(1953年4月~1955年10月を示す)・Nが最古, スタンパー/マトリクス:CA ARL 2116-1A/CA ARL 2117-1A (ラウンド大文字スタンパー・英DECCA旧タイプ), DECCA規格モノラル製造を示すARL***を含みレコード番号を含まない英国型専用マトリクス使用, マトリクスのAはGuy Fletcher(ガイ・フレッチャー)のカッティング担当を指す, 補助マトリクス(3時):N/H, 再補助マトリクス(9時):2/2, 1950年代のスタンパーによる1954年頃の製造分, 金内溝ツヤレーベル・フラット盤の最初期分, 旧番号存在せず, これより古いレーベル存在せず, 最古レーベル・最厚プレスである, 更に古いマトリクス存在せず(1A/1Aが最古), これより古い3時存在する, カッティング担当の前任者:なし, ステレオ存在せず, RIAAカーヴではない, 英DECCA音源の英DECCA制作プレス, 工場:Decca Record Co. Ltd., Pressing Plant, UK., オリジナル, original
ジャケット:【英国でのオリジナル】---折返両面紙ペラ, 5時にffrr耳マーク(外周ラウンドでTRUE HIGH FIDELITY), 7時に破線〇 LONG PLAYNG 33 1/3 RPM, 5, 6時にDECCA Flexible, 表記されたジャケット番号:LXT 2948, Price Code:なし, 背文字:なし(初期の証拠), ジャケ裏年号:WRR/54.7, (P)(C)なし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:WRR/54.7(当ジャケットである), 製作:The Decca Record Company Limited. London, 印刷:WRR---W.R.Royle & Son LTD.London, 英国でこれより古いジャケット存在せず, オリジナル, original
トピックス:1954年4月4-5日ウィーン・ムジークフェラインザールでのモノラル録音, 録音詳細不明, 英国では1954年The Decca Record Company Limited. Londonによりコピーライト登録・同年DECCA:LXT 2948(当装丁)にて初リリース→1969年ACL 321に番号変更→1976年 Eclipse: ECS 752で疑似ステレオ発売, ドイツのみ1657年に10"・ LW 50 074をリリース・勿論ドイツでは10"以前に独DECCA:LXT 2948がリリースされた, 演奏:★★★★★, 音質:★★★★+

商品詳細:DECCAでベートーヴェン:Pf協奏曲4番の最初の録音は1951年5月バックハウス/クレメンス・クラウス/ウィーンpo.であった。カーゾンは2回目となる。クリフォード・カーゾン(1907 - 1982)はロンドン出身。「ペルシャの市場にて」などで有名な作曲家、アルバート・ケテルビーの甥である。王立音楽アカデミーに学ぶ。1923年にプロムスで公開デビューを果たした。1928年から1930年までベルリンに留学してアルトゥール・シュナーベルに、その後パリに留学してワンダ・ランドフスカとナディア・ブーランジェにも師事。英国きっての古い時代のピアニストである。カーゾンのスタイルはいかにも英国紳士風であり、DECCAのプロデューサーのジョン・カルショウからの信頼も厚かったらしい。ジョン・カルショウはカーゾンを尊敬していたという。録音嫌いだったために、残された数少ない録音は一枚一枚が貴重な宝物といえる。1949年9月のジョージ・セル/ロンドンpo.とのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』がDECCAでの最初のLP録音と思われる。ドイツ=オーストリア系の作品を得意とし乱造をせず、録音は非常に丁寧に行った事が窺える。このベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番は1954年4月、ウィーンにて大物指揮者ハンス・クナッパーツブッシュとの共演となったモノラル録音。1957年6月には同じメンバーでベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番『皇帝』のDECCAで初のステレオ録音を行いベストセラーLPとなった経緯がある。ステレオの『皇帝』もこの4番の録音があったから実現したものだろう。クナッパーツブッシュとは1955年7月にブラームス:ピアノ協奏曲第2番もモノラル録音している。クナッパーツブッシュとはこの3曲が全てと思われる。オケの勢いは流石に素晴らしく、クレメンス・クラウスと同格といえる。聴き始めて、オケパートが始まるとこのままオケ作品として聴いていたいと思わせる風格の漂う演奏である。「皇帝」協奏曲に比べ格が落ちるような印象の4番だが上手いオケを聴くとそんな考えは消えてゆく。ピアノが入ると音楽は突然協奏曲のモードに切り替わり、カーゾンの誇張はないが美しい球を転がすような音に釘付けとなる。仕上がりではバックハウス/クレメンス・クラウスと比べて全く遜色はなく、好みの違いとなろう。録音の違いもあるが、カーゾンの方が一音の持つ深みを感じる。バックハウスの方がソロに関してはそっけない印象を感じた。クナッパーツブッシュはクラウスよりダイナミックな展開を好むようである。全体の印象で1951年のバックハウス/クラウスは落ち着いて纏まリが良い。1954年のカーゾン/クナはよりエキサイティングな効果を出している。DECCAは1955年までに2つの名演を世に出した。「皇帝」協奏曲も1957年までにカーゾン2種(1949年/1957年)、バックハウス1種(1953年)の3種を出している。DECCAでこの分野ではバックハウスとカーゾンの2人が背負っていたっことが解かる。2人は23歳の違いこそあるが片やドイツ流、片や英国流の代表格として同じレーベルで凌ぎを削っていた事がわかる。2人とも録音人生の大半をDECCAで過ごした。カーゾンにはバックハウスにはない独特のリズム感を感じる。

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