[DECCA] R.シャープルズ指揮ニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドン / ケテルビー:修道院の庭で, エジプトの秘境で 他全9曲
商品コード: 1308-028
商品詳細:アルバート・ケテルビー(1875- 1959)は英国バーミンガム生まれの作曲家/指揮者/ピアニスト/音楽ディレクター。22歳でヴォードヴィル劇場の音楽監督となり、軽音楽の編曲・指揮に才能を発揮し、ミュージカルは大衆受けし、『ラウル・クリフォード(Raul Clifford)』や『アントン・ヴォドリンスキ(Anton Vodorinski)』などのペンネームを使って初期の作品を発表した。ポピュラーな軽音楽作曲家として名を挙げ、それらの作品はサイレント映画での伴奏音楽やカフェ、あるいはボールルームでのムード音楽などとしてもてはやされ、放送局やレコード会社などの当時新しいメディアでの音楽ディレクターとして活躍した。37歳で発表した「ペルシャの市場にて」が世界的なヒットとなる。特に日本では『ペルシャの市場にて』がホームミュージックの定番曲として突出した人気を誇るが、その他にも地名を冠した商品を集めたレコード、CDも何度か発売されている。日本の国歌「君が代」をモチーフとして用いるなど、オリエンタリズムに基づいた異国趣味的な作品を多く遺しており、クラシック入門者のファンは多い。多くの軽音楽を作曲している。オケのニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドンはクラリネット奏者のチャールズ・ドレイパー、フルート奏者のイーライ・ハドソン、ヴァイオリニストのジョン・サンダースによって1905年に設立されたオーケストラ。1915 年~1928 年まで、このオーケストラはロイヤル・アルバート・ホールオーケストラとして知られていた。RCAで発売される際はThe London Proms Symphony Orchestraと表記された。純クラシックではないが世界的な人気を誇るアルバート・ケテルビー作品集は珍しい。「ペルシャの市場にて」はB面頭に入る。オリジナルは合唱付きである。DECCAでは1953年頃スタンフォード・ロビンソン(1904-1984)/ニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドンによる最初のモノラル録音が知られる。その後1959年頃モノラル/ステレオでロバート・シャープルズ(1913 - 1987)により再録音された。シャープルズは英国ランカシャー州ベリーの生まれ。指揮をハミルトン・ハーティに学び、その後ロンドンに移りジャズの世界に入り、ナイトクラブで演奏し、アンブローズ、ジャック・ハリス、ロイ・フォックス、キャロル・ギボンズなどのビッグバンド・リーダーのために編曲を書き始めた。クラシック畑ではない音楽業界人である。シャープルズはピアノを弾き、ラブはトロンボーンを演奏した。編曲家、指揮者、音楽監督としての地位を確立しDECCAに多くのダンス音楽、マーチ、映画音楽などの録音を残した。ケテルビー作品集はDECCAからのオファーだったと思われる。ロビンソンのモノラル録音から5年が経ちDECCAではステレオが必要になったのだろう。そこで当時ABCテレビの音楽監督となったばかりのシャープルズに依頼したのだと思われる。オケはロビンソンのモノラル録音と同じニュー・シンフォニー・オーケストラ・オブ・ロンドンである。ステレオですっきりした印象でよりムード音楽の傾向が強調されている。
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