商品コード:1310-046b[Ducretet Thomson] A.エフリキアン指揮/ ヴァッセナール:コンチェルティーノ・アルモニコ1, 3, 4, 5番
商品コード: 1310-046b
商品詳細:米国WESTMINSTERでは12"と同じWL緑レーベルの10"2枚組のロングアルバムWL 4001-2で初リリースされた古い録音。曲は協奏曲4曲。ペルゴレージは1710年イタリア生まれ、僅か26才で早逝した、ナポリ楽派の代表的作曲家。その作品の全貌は、まだわかっていない。この時代の協奏曲は、コンチェルトグロッソと近い性質で、室内楽の規模が大きくなったもの。スイス・ヴィンタートゥールso.のずしりと響く重心の低い音が、1950年代初頭らしくバロック好きには見逃せない珍品!音の鮮烈さは圧倒的!「コンチェルティーノ・アルモニコ」は長年に亘りペルゴレージやヘンデルなどの作品と言われてきた為、ここでもペルゴレージ作品として演奏されている。協奏曲といってもソロ楽器はなく、バロック期特有の合奏協奏曲である。実際の作曲家だったヴァッセナール伯ことウニコ・ヴィルヘルム・ファン・ヴァッセナールは、オランダ・デルデン生まれの貴族でアマチュア作曲家だった。1725年~1740年の間に「コンチェルティーノ・アルモニコ」を作曲するが、貴族であったためか自らの名を冠して出版することを望まなかった。或いは、自らの作曲能力を疑っていたという説もある。結局、作品としては1740年にイタリア人ヴァイオリニストのリッチョッティによって出版され、当初は彼が作曲者とされた。その後、19世紀にポーランドの作曲家レッセルによって、ペルゴレージ作曲であるとされた。理由としてはヴェネツィア楽派の三楽章構成ではなく、ローマ楽派の四楽章構成であり、同時代の作曲家ロカテッリなどとの対比になるというもの。しかしながら1979年にヴァッセナールが生まれたトヴィッケル城から自筆譜が発見。その後、先述のロカテッリ研究の第一人者である音楽学者アルベルト・デュニングの調査により「コンチェルティーノ・アルモニコ」が間違いなくファン・ヴァッセナールの作品であると認定された。「コンチェルティーノ・アルモニコ」はヴァイオリン4部、ヴィオラ、チェロ、通奏低音による全6曲からなる合奏協奏曲集である。1950年代の録音時には30年後に真の作曲家が明らかになるとは知る由もなかったためペルゴレージ作曲と記載されている。しかし、この時代に録音したお蔭で真作の良いサンプルになったのではあるまいか?。指揮者アンジェロ・エフリキアン( 1913 - 1982)はイタリアのトレヴィーゾ生まれ。エフリキアンは初期イタリア音楽の先駆者であった。エフリキアンはヴィヴァルディの作品の再発見に非常に積極的に参加した。1958 年にヴィヴァルディの『フィダ・ニンファ』の初の現代オペラを演出している。1982 年にローマで亡くなった。これは「コンチェルティーノ・アルモニコ」の最初のLP録音であると思われる。収録時間の関係で全6曲から4曲の収録となった。
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