商品コード:1316-061[ASTRÉE] M.シャピュイ(org) / ロベルデ:フーガとカプリース(12曲)
商品コード: 1316-061
商品詳細:作曲家フランソワ・ロベルデ(1624– 1680)はフランス・パリ生まれのバロック期のオルガニスト兼作曲家。Louis Couperinによって確立されたフランスの多声音楽の伝統の最後の代表者の一人であるロベルデは、4部構成の対位法オルガン曲のコレクションである「フーガと奇想曲」で今日で最もよく知られている。有名な金細工師である彼の父はパイプオルガンを所有しており、フランソワ自身は、フランスで最も有名な作曲家の一人であり、国王のチェンバロ奏者であったジャン・アンリ・ダングルベールの義理の兄弟であった。残念なことに、父ロベルデの事業は次第に衰退し、亡くなるまでには彼はかなり貧しかった。ロベルデは、パリのいくつかの教会のオルガニストであり、特にノートルダム デヴィクトワール教会とプティ ペール教会が有名だった。彼は教師としても知られており、ジャン=バティスト・リュリは彼の生徒の一人だったといわれる。ロベルデの最も有名な作品は、1660年にパリで出版されたオルガン作品の「フーガとカプリース」である。この作品集には 12 の 4 声のフーガが含まれており、最初の 1、2、3、6、8、9 番は、対応するフーガのテーマに基づいてカプリースとペアになるている。4部構成の対位法を特徴とするが、フーガほど複雑ではなく、具体的には複数のセクションを特徴としており、いくつかの二重フーガといくつかのバリエーション フーガが存在する。かなりイタリアの影響を示しており、作品の多くは、ジローラモ・フレスコバルディ、ルイ・クープラン、ジャン=アンリ・ダングルベール、ヨハン・ヤコブ・フロベルジェ、フランチェスコ・カヴァリなど、当時の様々な作曲家のテーマに基づいている。バッハの「フーガの技法」の重要な前身と言われる。オルガンのミシェル・シャピュイ(1930-2017)はフランス・オルガン界の巨匠である。ノートルダム聖堂、ベルサイユ宮殿王室礼拝堂オルガニストを歴任し、フランス古典音楽を極め、その稀に見る即興演奏は神がかり的とまで言われた。軽井沢のオルガンがフランス、クルトフォンテーヌのオーベルタン工房で完成したときの試奏をしたらしい。パリ音楽院でマルセル・デュプレに師事し、1951 年~1954 年までパリのサン・ジェルマン・ロセロワ教会、1954 年~1972年までサン・ニコラ・デ・シャン教会のオルガニストを務め、1955 年~64 年までノートルダム大聖堂へ移り、1964 年からはサン・セヴラン教会の名誉あるオルガニストを務めた。Valoisにバッハ:オルガン作品全集を録音している。ASTRÉEはValoisが1975年に創設したバロック専門レーベル。自動的にこちらでも活躍。これまで録音がなかったロベルデを取り上げ、ロベルデの唯一の録音である可能性が高い。ASTRÉEらしい選曲でマイナーではあるが例によって録音は大変素晴らしく、1970年代ステレオ・オーディオファイルLPとして差し支えないレベル。名録音技師:Dr. Thomas Galliaによる。マイナーオルガン曲の人気は今一つだが、この録音は確かに良い。バッハの「フーガの技法」との比較試聴を是非お薦めする。似たような雰囲気が楽しめる。バッハより61年早く生まれており、バッハが影響を受けたことは否定できないだろう。
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