商品コード:1316-039[ANGEL] A.クリュイタンス指揮/ ドビュッシー:子供の領分(カプレ編), おもちゃ箱
商品コード: 1316-039
商品詳細:1954年モノラル録音、音質は驚くほど良い。低音もずしりと響き、全体に重厚な雰囲気。このあたりの快さはステレオとはまったく別世界。クリュイタンスのラヴェルは大変有名であるが、ドビュッシーの全集は無く1963年の「映像」と「遊戯」が2曲ステレオで、モノはこの2曲で全て。但しラヴェルは異常に愛すべき録音である事は確か。アンゲルブレシュトと互角に勝負できる唯一の録音!「牧神」と「夜想曲」を彼に先を越された為か?かくも見事な知られざる録音があった。「子供の領分」はピアノのための組曲である。この作品は当時3歳だったドビュッシーの娘クロード・エマ(愛称 “シュシュ" Chouchou)のために作曲された。この作品は子供に演奏されることを意図したものではなく、あくまでも大人が子供らしい気分に浸ることを目的とした作品である。6つの小品からなる組曲であり、英語のタイトルが付されている。1908年、デュラン社から出版され、その年の12月18日、パリにてハロルド・バウアーによって初演された。1911年、アンドレ・カプレによってオーケストレーションがなされ、その年の3月25日にその初演が行われた。これがカプレ版である。「おもちゃ箱」は全4場からなる子供のためのバレエ音楽。ドビュッシーは挿絵画家のアンドレ・エレと親交をしていたが、同年2月頃にエレがドビュッシーに『おもちゃ箱』と題された絵の付いたアルバム集(道徳的な物語)を見せ、これに強い印象を受けて、エレの絵本と台本に基づいたピアノ曲として同年に作曲を始め、10月に全曲を完成した後にエレの挿絵を伴って出版された。ドビュッシーは同年に管弦楽版として編曲作業に着手し、アンドレ・カプレと協力して1914年春に全体のスケッチを書き終わらせている。しかしドビュッシーが1918年に没したため、未完に終わり、カプレが残されたスケッチを基に補筆する形で完成させている。この管弦楽版は1920年に出版された。初演は1919年の12月10日にパリのリリック劇場で行われた。この時はデジレ=エミール・アンゲルブレシュトの指揮、キノーの振り付けと演出、アンドレ・エレが衣装と舞台装置をそれぞれ担当した。この2曲は意外なほど録音が少なく、本録音がモノラル期の決定盤であることは間違いがない。1枚ながらイラスト付きの箱に入る特別仕様。入荷は非常に少ない。両曲共にTV-CMなどで度々使用されることが多い。モノラル・オーディオファイルLP!表紙のイラストは勿論アンドレ・エレの書いた絵本からとっていて、蓋裏のイラストはドビュッシー本人のものらしい。
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