商品コード:1316-012[PHILIPS] E.アーメリング(s)/ バッハ:教会カンタータ集
商品コード: 1316-012
商品詳細:バッハのカンタータ集で2曲とも三位一体節用に作曲された曲をカップリングしている。何方もソプラノのエリー・アーメリング(1933-)がソロを取り、ヘルムート・ビンシャマン指揮ドイツ・バッハ・ゾリステンによる演奏。トランペットのモーリス・アンドレがゲストで参加。アーメリングは2024年の今年91歳を迎え存命ではあるが、流石に2010年頃現役を退いている。録音がされた1969年頃のアーメリングはまだ36歳前後であり、声は若々しい。この時期にアーメリングは、ビンシャマンやアンセルメ等と集中的にバッハのカンタータを録音している。1964年にはミュンヒンガー指揮のマタイ受難曲、1966年に同指揮者のクリスマス・オラトリオ、1974年には同指揮者のヨハネ受難曲にも出演している。生涯を通して大きく時間をあけることなくバッハ作品とともにあった歌手である。ミュンヒンガーやビンシャマンといった指揮者にとっても替えのきかない重要なソプラノであり、アーメリングあってのバッハ録音であったと言っても過言ではないだろう。アーメリングは『グラモフォン』誌に「最も完璧なバッハ・ソプラノ」と称えられている。2023年、アーメリングが90歳を迎えた記念企画として、デッカとフィリップスに行ったバッハ録音がCD20枚に纏められて発売され、2022年7月にアーメリングの自室で行われた新しいインタビューを基に書かれたオランダの批評家Rene Seghersのエッセーでは、バッハにおけるアーメリングの芸術性が再評価されている。アーメリング自身もこのセットへ寄稿し、偉大なバッハの声楽曲を愛する人すべてに向けて、その魅力を伝えている。多くの録音が安価に入手できる時代となったが、オリジナル盤が持つ価値はそういった全集セットとは別のものである。一曲入魂のエッセンスはオリジナル盤でこそ最も顕著に理解されるはずである。大作も素晴らしいがバッハの神髄はLP片面に収まるカンタータにも生きている。1枚の持つ味わいを感じられるオリジナルLPが持つ存在感を味わっていただきたい。
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