商品コード:1316-011[ACCORD] H.シェルヘン指揮/ バッハ(H.シェルヘン編):フーガの技法
商品コード: 1316-011
商品詳細:意外にもH.シェルヘンは3回この曲を録音した。'50年代初期のDECCA:LXT2503-5、'60年代Westminster:WST 237、そしてこれ。これは'65年ルガノで録音されたもの。以前の時より少し編成が大きいが、今回はそれを効果的に用い、オケ版ながら以前の「捧げ物」の時のような室内楽的なスタイルを貫いている。プレスは古いものではないが、長い間LP化されずこの盤がオリジナル。音質は良い。リステンパルトに迫るこの曲の傑作と言える。放送用ライブ録音。3回目の録音になる。スイス・イタリア語放送管弦楽団は現地ではスイス・イタリアーナ管弦楽団と呼ばれ、スイス・ルガーノに本拠地があるスイス・イタリアーナ放送(Radiotelevisione della Svizzera Italiana )所属のオーケストラである。1935年にスイス・イタリアーナ放送管弦楽団(Orchestra della Radiotelevisione della Svizzera Italiana)として設立される。1991年現在名に改称。現代音楽を得意としていて、リヒャルト・シュトラウスやストラヴィンスキーらを指揮者として招いたり、時々の著名な指揮者を招いている。歴代の指揮者として、レオポルド・カセッラ(Leopoldo Casella)、オトマール・ヌッシオ、マルク・アンドレーエ、セルジュ・ボドらなどがいる。1999年よりアラン・ロンバールが音楽監督を務めていたが、2008年よりミハイル・プレトニョフを首席客演指揮者として迎える。主なレコーディングとして、ヘルマン・シェルヘン指揮でベートーヴェンの交響曲全集、マルタ・アルゲリッチとセルゲイ・ナカリャコフの独奏・アレクサンドル・ヴェデルニコフ指揮でショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第1番や各種放送録音などがある。ヘルマン・シェルヘンは指揮者であるとともに優秀な編曲者でもあり、3回の「フーガの技法」も全て異なる自身の編曲で録音された。3回目はチェンバロと管弦楽に編曲されていて、これまでに聴いたことのない編曲である。出だしは木管ソロを重ねてゆく手法で通例のオーケストラ編曲よりは室内楽的な編曲となっている。Contrepoint 2 Fugue~弦楽器の合奏となり、オケが厚みを増してゆく。時折チェンバロのソロを登場させて飽きのこない仕上がりとなっている。バッハ好きには是非お試しいただきたい斬新な編曲版である。最後は未完のままではなく出版譜の巻末にあるコラール前奏曲「われ汝の御座の前に進み出て」を付けて終了させている。実際このコラール前奏曲は関係のない「アンコール」のような形なのだが、バッハはこのコラール前奏曲を死の床で口述筆記させたと言われている。この曲は未完成に終わったフーガの穴埋めとして付け加えられたことが序文に記されている。
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