商品コード:BOX-1548[仏RCA] A.ルービンシュタイン(pf) / ショパン:夜想曲集(全19曲)
商品コード: BOX-1548
商品詳細:ルービンシュタインは都合3回の夜想曲全集を録音している。これはSP(1936-7年)の後の1949-50年モノラルによる2回目録音である。最初のLP録音ともいえる。音源は米RCAだが欧州各国のEMIグループレーベルからも発売された。さすがに米LM盤では聴く気になれないが、これはフランスプレスで、音質は驚くほど良い。同一デザインのシングルジャケ2枚で完結する。ステレオでは人気のパッとしないルービンシュタインだが、ホロヴィッツもそうであったように、初期のモノラル録音は別人のような演奏を聴かせてくれる。持ち前の大袈裟な表現は少々付いてまわるが、ピアノの音色は美しく、余韻がある。べったりしない情緒を醸し出す。当時の名人のみが成し遂げてきた二律背反を可能にしている。フランスではFALP 210-1では発売されたが初期仏RCAの音質もなかなか良い。ジャケのデザインも英・米とは異なる良い雰囲気を出している。有名なOp.9-2はVol.1に入る。夜想曲全集は現在21曲演奏されるのが通常だが当時は19曲とするのが普通だった。因みにここにはない夜想曲第20番 嬰ハ短調(遺作)は映画『戦場のピアニスト』で用いられた。「Lento con gran espressione」という題でも知られる。また夜想曲第21番 ハ短調(遺作)が最後の曲。ルービンシュタインは1960年代のステレオばかりが出回っていて、RCAが売りたかったのも確かにそこなのだが、既に80歳に達した老人の余芸であったことを忘れてはならない。ステレオ録音のルービンシュタインは彼の人生の後半部分であって絶頂期とは言い難いのである。この2回目夜想曲全集が録音されたSP期の後期~モノラル期は間違いなく黄金期であり、ルービンシュタインという歴史に名前を刻んだ一人のピアニストの魂に触れることができる録音!
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