商品詳細：ブルックナーの名演・名指揮者は語れば尽きることがないが、モノラル期の巨匠としてはアーベントロート(1883-1956)もまたやはり欠かすことのできない存在だろう。フルトヴェングラーとともに、ドイツの伝統を引き継ぎながら戦後東西の地でそれぞれ最高峰の指揮者として活躍した。アーベントロートはブルックナーの弟子モットル(1856-1911)に指揮法を師事しており、活動開始の1905年以来、積極的にブルックナー作品を取り上げてきた。'40～'50年代にかけて録音(4/5/7/8/9番)を行っており、こちらの4番は'49年11月16日の録音(ライヴか?)雄大で抒情性に富んだ響き、レンジの広い表現や絶妙なテンポ設定をそれとは分からない自然さで溶かし込む技量は流石。オケの鳴りがあと一息遠いとはいえ、そんなことは全く問題にならない、まさに気韻生動とした霊感がこの音楽には確かに宿っている。これほどに格別の演奏ながら過去にも入荷が非常に少ない、とても希少な1枚。お見逃しなく!(KT)

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