商品コード:1335-058p[ASTRÉE] B.ヴェルレ(cemb) / F.クープラン:クラヴサン曲集-6/「クラヴサン曲集第2巻」~第7, 8オルドル
商品コード: 1335-058p
商品詳細:クープランのASTREE/ヴェルレは第一の候補上がる。これはF.クープラン:クラヴサン曲集13枚録音の中の1枚だが、まとめて入手することは不可能に近いので、手に入る時に1枚ずつでも集めていくのが賢明。これ以前にはギルバートの理知的な演奏による全集があった。ブランディーヌ・ヴェルレ(1942年生まれ)はラテン人らしい明るく華やかでフランス・バロックの生き生きした彼女のライフワークは聴く価値が十分にある。2011年再録音を行った。フランス人女性チェンバロ奏者ブランディーヌ・ヴェルレ(1942 - 2018)といえば、まずフィリップスへの一連の録音が思い浮かぶ。バッハのトッカータを筆頭に、ヴェルレはValois に1971年フランソワ・クープランの選集録音1枚と叔父にあたるルイ・クープランの録音・LP3枚分を録音している。その後1975年Valoisレーベルはグループに古楽研究部門レーベルとしてASTRÉEレーベルに抜擢され第1号LPであるAS 1をリリースした。ASTRÉEでヴェルレはフランソワ・クープランの録音を任された。約220曲という大量のクラウザン曲集を残したフランソワ・クープランだが、流石にASTRÉEでは全曲録音を行う予定は無かった。しかしLPで13枚というこれまでにない大規模のシリーズ録音を行った点は特筆されるだろう。ヴェルレが最初のクープラン録音を行ってから僅か5年後でこの大役である。ヴェルレはパリ音楽院において文学と美学をマルセル・ボーヴィスに、音楽史をノルベール・デュフルクに、クラヴサンをマルセル・ド・ラクールに師事。1963年にミュンヘン国際音楽コンクールにおいてクラヴサン演奏で優勝するとともに特別賞を授与された。1987年から1990年までボルドー国立音楽院にて教授を歴任した。日本では2000年を過ぎた頃から突然注目を集め、瞬く間に人気チェンバロ奏者となった。バッハ他多くのフランス作品の録音が多い。録音はVALOIS、PHILIPS、ASTRÉEの3レーベルに集中している。今聴いても音楽性の高い演奏には聴き惚れてしまう。学研肌の多いチェンバロ奏者にあって適度にルバートやテンポを操り、いつでも豊かなプレゼンスを表現していたヴェルレの音が懐かしい。学者的な演奏では単調で退屈な演奏となりやすい楽曲だからである。この1976-80年に録音し・AS 21-33に13枚でリリースしたASTRÉEのクープラン録音は全てのお手本となるはずである。チェンバロの弦の振動や唸りを一切漏らさずに収録した当時の超高音質録音である。ある意味究極の録音といえる。若手とばかり思っていたヴェルレは2018年に76歳で亡くなっていた。
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