商品コード:1335-052pb[ASTRÉE] B.ヴェルレ(cemb) / フローベルガー:Cemb作品集

[ 1335-052pb ] Blandine Verlet, Giacomo Frobergue – Suittes de Clavessin



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商品コード: 1335-052pb

作品名:フローベルガー:Cemb作品集/チェンバロ組曲7番 ハ長調(全4曲), ブランシュローシュ氏の死に寄せるトンボー, チェンバロ組曲18番 ト短調(全4曲) | チェンバロ組曲30番 イ短調(全4曲), 哀歌(1957), チェンバロ組曲20番 ニ長調(全4曲)
演奏者:B.ヴェルレ(cemb)
プレス国:フランス, France
レーベル:ASTRÉE
レコード番号:AS 5
M/S:ステレオ, stereo
枚数・大きさ:12インチ, 30cm×1
評価/レコード:7/6 : B面のレーベル接着時にずれあり, トレースは問題ない(レーベル紙だけの偏心)
評価/ジャケット:B : 軽度の水濡れによる歪みとシミあり
キズ情報:B面2時に微かに5+極小4回ほど感じる軽スレ、影響小さいが6とした
レーベルタイプ:【フランスでのオリジナル・タイプ】-----緑/銀土手, 6時にSTÉRÉO, グルーヴガード厚, 表記されたレコード番号:AS 5, Rights Society:DP, (P)1976, Price Code:なし, スタンパー/マトリクス:Y 09 1Y 1 670 03 112/Y 10 2Y 1 670 03 112 (ラウンド小文字スタンパー・仏PHILIPSタイプ), ASTRÉEステレオ録音PHILIPSマスターを示すY***で始まりレコード番号を含まない専用のマトリクス使用, 補助マトリクス:なし, 再補助マトリクス:なし, フランスの670はPHILIPSグループの工場を示すとともにカッティングマスターがPhonodisc B.V.による事を示す, 1970年代スタンパーを用いた1976年頃の製造分, レーベルに別の色が存在するが順番は不明, 最古レーベル・最厚プレスであるか不明, モノラル存在せず, RIAAカーヴである, ASTRÉE音源によるASTRÉE制作仏PHILIPSプレス, ASTRÉEはValoisの古楽研究部門レーベルとして別レーベル扱いだが音源が流用される場合もある, カッティングマスター:Phonodisc B.V.の技師, 製造:CIDIS.Phonogram, Antony, ASTRÉEの場合全てオリジナル・タイプとしている, original type
ジャケット:【フランスでのオリジナル・タイプ】---見開両面コート背黒, Atelier de recherche Valois シリーズ, Price Code:Ⓚ, 表記されたジャケット番号:AS 5, 背文字:あり(白色・黒背景), ジャケ裏年号:なし, (P)1976(C)なし, 当社入荷履歴上で最古の年号/存在が確認された年号:不明(年号記載ないが当ジャケットであると思われる), 製作:Auvidis-Astrée.by Michel Bernstein.., 印刷:Imp.Est-typo-Offset-Vincennes, , これより古いジャケット存在せず・但し色の濃淡または色違いよるヴァージョン違いあり, オリジナル・タイプとしている, original type
トピックス:【入荷の少ない希少タイトル】---1975年7月フランス・イヴリーヌ・Église Romane de Saint-Lambert-des-Bois, Yvelines, France・でのステレオ録音, 録音技師:Dr. Thomas Gallia, プロデューサー:Michel Bernstein, 1976年Auvidis-Astrée.by Michel Bernstein.によりコピーライト登録・同年ASTRÉE:AS 5(当装丁・又は灰青/銀レーベル)にて初リリース, Astréeレーベルの第5弾LP!時代考証と録音が一頭抜きん出ている素晴らしい録音, 高音質録音・長岡鉄男氏の推奨レーベル, オーディオファイルLP, 使用楽器:17世紀後半の作者はイニシャル‘D.F.'ことアンリ・エムシュ(Henri Hemsch 1700~1769年)が1751年に製作した楽器という説もある, 演奏:★★★★+, 音質:★★★★★, ASTRÉEはマイナーレーベルゆえ自社工場を持たず全て小ロットで発注されたため、プレスに一貫性・規則性がなく同一番号に複数のプレスが存在し順序の見極めは困難である, その為レーベルは全てオリジナル・タイプ・ジャケットも全てオリジナル・タイプとして表記する

商品詳細:ASTRÉE5枚目のリリースは、ヴェルレのフローベルガー。フローベルガーはドイツ人だが、18歳でウィーンに移り、その後宮廷オルガニストになる。そしてローマではフレスコヴァルディの門下に入るが、重要なのは34歳から3年暮らしたパリであり、ここでフランス風の作曲技法を身に着ける。このアルバムに収録された曲は、すべてこのパリ時代以降だ。録音は楽器の音をそれほど広げていない。自身のサインにフランス語風のFrobergueを使うほどの人。ヴェルレに打って付けだ。ブランディーヌ・ヴェルレ( 1942~2018)はフランスの女性チェンバロ奏者。フランソワ・クープラン(1668- 1733)の演奏を得意としてる。当初PHILIPSに籍が在ったがその後VALOISに移籍し、VALOISに1971年フランソワ・クープランの選集録音1枚と、叔父にあたるルイ・クープランの録音LP3枚分を録音している。その後VALOISは1975年グループに古楽研究部門レーベルとしてASTRÉEレーベルを立ち上げる。そこでヴェルレとクープランのクラウザン曲集LPで13枚(AS 21-33)というこれまでにない大規模のシリーズ録音を行った。勿論全曲録音ではない。ヴェルレが最初のクープラン録音を行ってから僅か5年後でこの大役である。ヴェルレはパリ音楽院において文学と美術をマルセル・ボーヴィスに、音楽史をノルベール・デュフルクに、クラヴサンをマルセル・ド・ラクールに師事。1963年にミュンヘン国際音楽コンクールにおいてクラヴサン演奏で優勝するとともに特別賞を授与された。1987年から1990年までボルドー国立音楽院にて教授を歴任した。日本では2000年を過ぎた頃から突然注目を集め、瞬く間に人気チェンバロ奏者となった。バッハ他多くのフランス作品の録音が多い。録音はVALOIS、PHILIPS、ASTRÉEの3レーベルに集中している。今聴いても音楽性の高い演奏には聴き惚れてしまう。学研肌の多いチェンバロ奏者にあって適度にルバートやテンポを操り、いつでも豊かなプレゼンスを表現していたヴェルレの音が懐かしい。学者的な演奏では単調で退屈な演奏となりやすい音楽だからである。ヴェルレはその録音の初期の1976年に突然フローベルガー:Cemb作品集を1枚だけリリースした。これまでフローベルガーといえばレオンハルトの一人舞台の感が強い。それだけ録音する演奏家が居なかった。レオンハルトの録音は1975年なので同じ年の録音である。17世紀後半のパリで作られたチェンバロ(アンリ・エムシュ製との説あり)でレオンハルトとは別の曲を全く異なるスタイルで演奏。ストレートで前のめりにすら感じたレオンハルトに対し、ヴェルレの悠然とした姿勢がアプローチの違いを感じる。ドイツの初期バロック音楽家であるフローベルガー(1616-1667)はクープランより52年早く生まれている。またドイツ・クラヴィーア組曲の創始者とされる。ヴェルレはそのあたりの違いを弾き分けつつも、ある意味、ラテン的なヴェルレ自身のスタイルでフローベルガーに対峙していて、ヴェルレらしさが全面に出た唯一無二の録音と言える。

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