商品コード:1335-047[HMV] J.バルビローリ指揮/ R.シュトラウス:メタモルフォーゼン, エルガー, アレンスキー
商品コード: 1335-047
商品詳細:全く関連のない3つの管弦楽作品を収録したASD番号。録音もまちまちでR.シュトラウス:1967年、エルガー:1962年、アレンスキー:1964年とバラバラである。オケも3曲とも異なる。調べてみると3曲とも既に別の形で既発売された曲であった。アレンスキーは1965年ASD 646で発売されていた。エルガー:弦楽セレナーデOp.20は1963年にASD 521で発売。メタモルフォーゼンは1968年マーラー:交響曲6番の余白に入りASD 2376-7で初リリース。何故1972年の時点で既に発売が済んでいた関連にない3曲が新しい番号を付与されて新たにカップリングされ発売されたのだろう。バルビローリは1970年初来日を目前にして心臓発作により亡くなった。そういえば追悼盤らしきLPはこれまで見たことがない。これは亡くなって少し経つがバルビローリの追悼盤として出されたカップリング変更盤であると考えると納得がいくのである。何故この3曲を寄せ集めたのかという疑問だけが残る。CD時代と異なり、LPには両面があり、更には収録時間に適度な範囲がある。そういう関係で丁度良かったのかもしれない。LPとは案外それが重要だったりする。1972年リリースなのでモノクロ切手レーベルが初出となる。追悼盤としての存在価値のあるLPである。どの曲にもバルビローリの息がかかった演奏となっている。バルビローリ節が楽しめる珍品集といったLPである。エルガーなどは色々録音しているバルビローリだが、ここで登場する弦楽セレナーデの初出はヴオーン・ウィリアム作品とのカップリングで日本では注目されなかったLPであった。R.シュトラウスとアレンスキーは特に珍しいレパートリーで勿論2曲とも改めて聴いてみるとバルビローリらしさを確認できる演奏である。バルビローリ・ファンには重要な1枚であることは確か。ブラームスやマーラー等ドイツ系作品で優れた録音を残すバルビローリだが、やはりエルガーは切っても切れない関係だろう。特にエルガー弦楽セレナーデの演奏はエルガーに興味のなかった方にも大きな説得力を持つに違いない。何処までも上品な弦楽の音はいつ聴いても見事というほかない。全て再版となる音源だが、このLPの存在で改めて注目すべき演奏であったことが確認されるはず。
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