商品コード:1335-043[COLUMBIA] H.v.カラヤン指揮/ プロムナード・コンサート/シュトラウス親子, ワルトトイフェル 他(全9曲)
商品コード: 1335-043
商品詳細:カラヤンは「プロムナード・コンサート」と題されたLPを2回出している。何方もフィルハーモニアo.を振った録音で初回は1953-5年のモノラル録音。33CX 1335とFXC 512でそれぞれ1956年頃英国/フランスでリリースされている。2回目は1960年9月のモノラル/ステレオ録音。内容もほぼ同じで全9曲構成で9曲中9曲とも同じ曲目である。1960年9月に全く順番まで同じ内容で、指揮者/オケまで同じで2回目のモノラル/ステレオ録音がされている。この2回目録音は英国/フランスともに1960年頃モノラル/ステレオ盤が出ているため混乱するのは最もである。2回目録音は英国では1961年頃33CX 1758/SAX 2404、フランスではFCX 894/SAXF 216→SAXF 894でリリースされた。アナログはこのような録音のされ方もあり、事情を知らないとモノラルとステレオに国別番号が加わり、頭が混乱してしまう。これらを残された情報から解き明かすことは大変面白く、ある意味歴史学に似たところさえ感じる。当盤は英国のステレオ再版だがステレオの効果はしっかり出ている。初回モノラル録音が余程人気を博したのだろう。ステレオ時代に突入して、あの人気をステレオで再び--と考えたのだろう。その為には寸分たがわず全く同じものをステレオで作るという考え方はある意味堅実で手堅いとは言えるが、正直芸がない。こっそりやらずに堂々とステレオで「プロムナード・コンサート-2」として内容を変更すればよかったのでは?と感じるのは筆者だけではないだろう。そうは言ってもこのステレオ盤を聴いてみればカラヤンの美学が曲とマッチして人気が出たのも頷ける内容である。出だしの「スケーターズ・ワルツ」1曲で大満足出来ること間違いない。カラヤンはこのような大衆作品では誰にも負けないエンターテイメント性を持った指揮者であった。アルヘンタの「エスパーニャ」やクナッパーツブッシュの「ウィーンの休日」同様、EMIが企画したLPの中ではドル箱的存在のLPの一つ!
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