商品コード:1335-036[HMV] J.バルビローリ指揮ハレo. / シューベルト:交響曲9番「グレイト」
商品コード: 1335-036
商品詳細:ジョン・バルビローリ(1899-1970)はロンドンのホルボーン生まれの英国を代表する指揮者の一人。祖父も父もイタリア出身でウェスト・エンドの劇場所属のヴァイオリニストで、母はフランス西海岸出身という生粋の英国人ではない。1936年ニューヨーク・フィルハーモニックの首席指揮者(在任・1936年 - 1943年)、1943年イギリスのハレ管弦楽団の音楽監督(在任・1943年 - 1970年)となり、低迷していたオーケストラを鍛え上げて名声を博する。マーラーの交響曲で有名になったが、英国作品のほかブラームス、マーラー、シベリウスなどの後期ロマン派を得意とした。EMIに籍を置き、特にマンチェスターに本拠を置くハレ管弦楽団との録音を多く残した。バルビローリがハレ管弦楽団に着任した1943年当時、徴兵によってわずか33名にまで減っていた楽員の補充から始め、懸命の選考により女性楽員を中心としてアンサンブルを再建、手塩にかけて育成し、ハレ管はバルビローリのオーケストラと言っても過言ではない程の関係を築き上げた。EMIに多数の録音が残っており、特にディーリアスの作品の演奏はトマス・ビーチャムのものと並んで高い評価を得ている。亡くなる1970年まで音楽監督であった。この録音は1953年のモノラル録音だがハレ管を振っており、その優美な演奏がバルビローリの特徴と言われる。遅めのテンポでスケール感が大きく、レガートを効果的に用いた手法は濃厚でロマンティックな包容力を持ち、日本では「バルビ節」等と呼ばれる。音楽用語の「カンタービレ」は「イタリア語で歌うように、表情豊かに」という意味だが、このカンタービレを弦楽合奏に取り入れた手法がすなわち「バルビ節」である。イタリア人の血を受け継ぐバルビローリだからこそ身に着けられたスタイルである。カンタービレを多用した「グレイト」がこの録音である。1970年にニュー・フィルハーモニア管弦楽団を率いて初来日する予定だったが、その直前に心臓発作で急逝してしまった。日本公演はサー・ジョン・プリッチャードの指揮で行われた。ジョージ・セルと同じ年に亡くなったが、セルは1970年5月来日した。2人はまるで正反対の指揮者といえる。
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