商品コード:1335-035[HMV] A.トスカニーニ指揮/ ドビュッシー:3つの交響的素描「海」, ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
商品コード: 1335-035
商品詳細:トスカニーニ/NBCの米RCA録音、英ALP。仏系指揮者のラヴェル/ドビュッシーとはかなり異なるが、熱気のある彼ならではのスタイルで貫かれている。今改めて聴いてみると、オケが本当に熱い、内に炎を感じる。表面的な技術よりも真に内側が燃え上がっていると言った演奏だ。アンゲルブレシュトラのフレンチ・スタイルとは根本的に発想が異なるがこれはこれで意外な説得力あり! 大推薦!! フラット盤の入荷は殆どない!各国からも出るが、さすがにALPの音は素晴らしい!トスカー二はフランス作品も得意としており、ドビュッシーは「海」以外にも牧神の午後への前奏曲 (1953年2月13/14日, カーネギー・ホール)、管弦楽のための『映像』~イベリア (1950年6月2日, Studio 8H)、夜想曲~雲/祭り (1948年3月27日, カーネギー・ホール)の録音がある。フランス的とは言えないまでもラテン的な輝かしさがあり、熱気溢れる演奏である。例によってストレートな直線的パワーのスタイルだがそこには熱さがほとばしる。トスカニーニとドビュッシーは5歳違いで生前から親交があり、1908年スカラ座で「ペリアスとメリザンド」のイタリア初演をしている。トスカニーニはドビッシューをイタリアヘ招待したが来られなかった。しかし、ドビュッシーはパリでのトスカニーニの演奏する「海」を聴き、絶賛を惜しまなかったという。ドビュッシー作品の国際的な普及者であったらしい。トスカニーニが初めてドビッシュー作品を指揮したのは1905年で当時ドビッシューはまだ駆け出しの新人であった。そのような時期から積極的に取り上げていたようである。1932年にパリで行なわれたドビッシューの追悼公演で、なんと米国から駆けつけトスカニーニが「海」を代表して演奏したという。それ故「海」の録音は多く、公演会でも頻繁に取り上げていた。CD発売も入れて7種の録音があるらしい。これが最後のスタジオ録音と思われる。「海 」に関しては特別テンポが早いという印象はなく、ドビッシューらしさを損なわない程度のメリハリのある演奏である。B面の「ダフニスとクロエ」第2組曲には逸話のようなものはないが、同様のスタンスで曲の旋律線が明確であり、ぼやけた印象がまったくない聴きやすさがある。やや前のめりの表現にトスカニーニの個性が出ている。
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