商品コード:1335-033[HMV] A.トスカニーニ指揮/ プロコフィエフ:交響曲1番「古典的」, ガーシュウィン:交響詩「パリのアメリカ人」
商品コード: 1335-033
商品詳細:トスカニーニとしては大変珍しい録音。ミゾ付きフラット盤は存在せずこれがオリジナル、ジャケも良い。プロコフィエフは交響曲を7曲+2曲作っている。これは1907年の第1番、ハイドン風の様式を模倣した作風とされている。ガーシュインの方は、アメリカ在住のトスカニーニにとって身近な作品だろう。2曲とも変わった曲目とは言え、トスカニーニ・ファンには滅多にお目にかかれないレア物だ。何方も1940年代の録音だが音質はまあまあ良い!ガーシュウィンに関しては、トスカニーニは20世紀初頭から大西洋を行き来してアメリカでも音楽活動を盛んに行っており、当時欧州でも流行のジャズはかなり耳にしていたはずであり、それほど違和感はなかったようである。「パリのアメリカ人」は1928年に発表されたばかりで、SPでの録音はあったが1946年という時期にトスカニーニが取り上げたこと自体が面白い。同じ時期にトスカニーニはスーザ(トスカニーニ編) 行進曲「エル・カピタン」、グローフェ 組曲 「グランド・キャニオン」、バーバー :弦楽のためのアダージョ、スーザ(トスカニーニ編) :星条旗よ永遠なれ、スミス :星条旗(アメリカ国歌)等の米国作品を録音しており、これらはトスカニーニ自身の編曲による版での演奏となっている。NBCso.のメンバーにはお馴染みの作品であり、想像以上に乗りの良い演奏となっている。「パリのアメリカ人」はこれが唯一の録音となった。プロコフィエフ・交響曲1番は「パリのアメリカ人」と同じ時期の1947年11月15日にやはりNBC-8Hスタジオでのラジオ放送用録音と思われる。しかし1951年10月にカーネギーホールでのライヴ録音があり、そちらの可能性もある。1枚のLPに収めるなら同じ時期の放送録音である可能性を信じて、1947年としたが100%ではない。トスカニーニらしい前のめりにかける様な演奏が曲と合っていて、これはこれで楽しめる演奏といえる。ステレオ期のすっきりとした淡泊な演奏が多い中、ここまで熱く燃えた演奏はなかなか無い。
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