商品コード:1335-020n[SUPRAPHON] 石川静(vn)/ モーツァルト:Vnソナタ18, 24, 32番
商品コード: 1335-020n
商品詳細:石川静は1954年東京生まれの女性ヴァイオリン奏者。鈴木鎮一に師事後、14歳でプラハの国際ラジオ・コンクールで優勝。中学校を卒業した1970年、チェコに留学。1972年、第6回ヴィエニァフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位。その後も多くのコンクールで入賞。1970年代中頃からSUPRAPHONに録音を始める。日本人ヴァイオリニストとしては目覚しい躍進をした。確かにこのモーツァルトを聴けば、石川の持つ感性がわかる。モーツァルト的であり日本的な折衷感覚は評価されよう。チェコでは最も有名な日本人の一人でプラハでの演奏会も開かれている。1980年になって初めて録音したモーツァルト:Vnソナタ集は3曲だけだが石川の本性をさらけ出したかのような何とも清らかな表情で、ズスケの演奏と甲乙付け難いような清々しい演奏に驚いた。大家と言われるヴァイオリン奏者の中には頑なにモーツァルトを演奏しない奏者がいる。自身で分かっているからである。モーツァルトは音楽家の心を映し出す鏡のような曲であることは間違いないだろう。これまで石川静がもしモーツァルトを弾いたらきっとこんな感じだろうと想像するしかなかったが、想像と実際寸分たがわぬ虚飾の全く感じられない、作為なしの石川静という人間が表れた演奏だと感じる。上手い下手というより、心のあり様が素直に映し出された素直で美しい演奏である。技巧的な美しさはいずれ変わる時が来る。長い年月の中で感動を与えるのは素直さではないだろうか?このLPは古い録音ではないがプレスが少なかったようで残念ながら非常に希少な盤となっている。
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