商品コード:1335-002p[DGG] H.ロスバウト指揮/ シベリウス:管弦楽曲集/フィンランドは目覚める, 悲しきワルツ 他
商品コード: 1335-002p
商品詳細:ハンス・ロスバウト(1895-1962)のDGG時代の古いモノラル録音。ロスバウトはDGGにシベリウスを幾つか録音していおり、1954年11月と1957年3月の2回あった。これは1954年11月分の4曲を収めた10"盤。1957年3月に『カレリア』組曲op.11/交響詩 『タピオラ』 op.112の2曲が録音され、10"分の4曲とカップリングされて12"・19 185 LPEMで1957年に発売された。10"盤分の4曲は勿論この10"盤がオリジナルとなる。但し12"は極めて希少。1954年のベルリン・フィルハーモニーo.は丁度、1922年から20年以上ボスとして君臨してきたヴィルヘルム・フルトヴェングラーが常任指揮者となった年である。簡単に客演が許されるような状況ではなかったはず。しかしフルトヴェングラーが11月に亡くなり、次の常任指揮者であるカラヤンが決まるまでの約1年間は主不在の状態であった。ロスバウトはおそらくその混乱期を突いてこの録音を断行したのだろう。ハンス・ロスバウト(1895- 1962)はオーストリア生まれの指揮者。1929年に新設のフランクフルト放送交響楽団の音楽監督に就任。この頃にアルノルト・シェーンベルクやバルトーク・ベーラ、イーゴリ・ストラヴィンスキー、パウル・ヒンデミット、エルンスト・クルシェネクらの作品の上演で名を上げる。1937年には政治的理由からフランクフルトを追われ、ミュンスターの音楽総監督を務めながら雌伏の4年間を過ごす。更に3年間をストラスブールで過ごした後、戦後はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団や新設のバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の指揮者として楽壇に復帰した。また、戦後のドナウエッシンゲン音楽祭の再興にも尽力した古参指揮者である。VOXにも録音があるがDGGモノラル期が彼の黄金期であろう。パテに録音したモーツァルトの歌劇数曲も評価が高いモノラル期の指揮者である。1945-1948年ミュンヘン・フィルハーモニーo.の首席指揮者、1957 - 1962年チューリッヒ・トーンハレo.の音楽監督、1948 - 1962年南西ドイツ放送so.の音楽監督(VOX)等が挙げられる。基本ドイツ風のスタイルだがVOXへの録音でも知られるようにモノラル期の国際標準を則る端正な指揮を行い、評価は高い。北欧風とは言いがたい面もあるが1954年という時期を考えるとドイツ語圏の指揮者にこれ以上求め得ない高水準だろう。当時のベルリンpo.はさすがにいい味を出す。
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