エテルナトレーディングは今年2024年6月を持ちまして、
個人事業者として発足してから営業30年が経過しました。
1994年に「レコード芸術」誌の個人売買ページに登録し、
手書きの通販カタログ第1号を発行してから、
現在では1300号以上を数えます。

2000年2月までの5年間は会社務めをしながら二足の草鞋を履き、
1999年12月には有限会社を設立。
そしておかげさまで2024年12月をもちまして
会社創立25周年を迎えることができました。

会社を設立するまでは夜中でも注文の電話が鳴り、
ほぼ24時間体制で注文を受け付けておりました。
そんな無理が出来た時代だったことを覚えています。

営業開始30年、会社創立25周年という節目の年を迎えられたのも、
ひとえに長年にわたる皆さまのご支援があったからこそと
心より深く感謝しております。
今後ともスタッフ一同、皆様の御期待に添えるよう、
より一層努力していく所存です。

特にリスト1000号を機に刷新したレコード情報の詳細な表記は、
今後もより充実した内容を記載するとともに、
より詳しく正確な情報を提供していくつもりです。

出来るだけ多くの正しい情報を世に広め、
お客様が混乱することなく購入判断を下す。
その手助けとなりますことを会社使命の一つ、
社会貢献の一環として日夜励んでおります。

一人ではとても不可能な仕事ですが、チームとして励み、
毎週欠かさず新たなリストを更新していくことが、
最大の使命であると認識しております。




思えば現在の店舗に落ち着くまで、
様々な場所での営業に奮闘してきた経緯があります。
時には「引っ越しの多いレコード店」という、
そんな印象を持たれた店でありました。

ここでは現在の猿楽堂ビルに至るまでの道のりを、
簡単に紹介させていたければと思います。

1994年6月千葉県木更津市にて、
手書きのリストを印刷し通信販売を開始。
同年11月に田無市に事務所を移転。

1995年6月に調布市国領に事務所を移転。
同年10月に神田神保町1-12 シマダビル4Fに初の店舗を出店(9坪)。
この時はまだ会社勤めを続けておりアルバイトに店を任せていました。

1999年3月店舗を神田神保町1-7 三幸堂ビル4F (23坪)に移転。
同年12月調布市国領の通信販売事務所にて有限会社を設立。
2000年2月にアルバイトも6名となり勤務していた会社を退社。
レコード屋として生きていく決心を固め、
住居も店舗近くに引っ越すこととなりました。

2001年1月には2号店を神田小川町3-6-8 伸幸ビル5F(17坪)に開設。
2002年6月には店舗および通信販売事務所を閉鎖統合して、
新店舗を神田神保町1-19 ポニービル4F(78坪)に移転します。

2011年のポニービル解体に伴い、
すぐ後ろに所在した神田神保町1-25 神保町会館(35坪)に移転。
ポニービルは現在はホテルに変わりました。

2014年に契約終了に伴い神田猿楽町1-5-1 豊島屋本店ビル6F(30坪)に、
2017年の契約終了に伴い文京区根津2-8-2 根津2丁目ビル1F(19坪)に移転。

さらに2018年の根津2丁目ビルの解体に伴い、
神田猿楽町1-5-4 猿楽堂ビル1F(21坪)に移転。
2024年、この猿楽堂ビルで6年目を迎えています。




さて、この30年間でレコードを取り巻く情況も大きく変わりました。
1980年から1990年ごろの約10年間は、
御茶ノ水および神保町界隈には沢山のレコード専門店がひしめき、
全て見て回るには丸一日を要したものでした。
これらの日々は懐かしさをも通り過ぎ、過去の歴史となっています。

その時代、隣の秋葉原ではオーディオ店が活況を呈していました。
秋葉原でオーディオを見て、御茶ノ水と神保町でレコードを見る。
そんな定番のコースが出来上がっていた時代でした。

何も買わずとも、人々の流れに乗り、
新しい製品を知るという行為そのものに、
充実した休日を過ごされた年配の方も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな時代も今は昔。
ある時期から1店、また1店を姿を消し、
気付いて見るとレコード専門店は、ほんの僅か。

それまで有り得ないと思っていたヴィンテージ・レコードのような商品まで、
今や世界規模でネット通販が当たり前となってきました。
このような時代になり、30年前と同じ商売をやっている弊社も、
通信販売では「IT化」に向かって日々少しずつ歩みを進めています。




レコードの供給元である欧州市場も大きく様変わりしています。
弊社では少なくとも1年に1回は欧州に仕入れに出かけていますが、
10年前までは大きな街には専門店が複数ありました。

しかし、ある時期からそういった専門店に群がるのは、
ネット販売用の仕入れをする副業族ばかりとなり、
この流れは最後には店舗の閉店へと繋がっていきました。
大都市に昔からあった老舗レコード専門店が、今ではほぼ存在を消したのです。

都心部には新世代向けの新しいタイプのレコード店が出てきていますが、
こういった店は効率重視のためかクラシック音楽は置きません。
この数年にアナログで新譜発売された、流行のレコードが高額で並んでいます。

ドイツ、フランス、イギリスをはじめとした本家本元の欧州でも、
いつまでもヴィンテージ・レコ―ドが存在している訳ではないのです。
その結果、高額になるのを覚悟でオークション・サイトへ行くしか、
ヴィンテージ・レコ―ドは一般入手が出来なくなってきています。

また日本では数年以上続いている円安と重なり、
今後、ヴィンテージ・レコ―ドでの営業存続は困難になっていくでしょう。
しかし、諸外国のオークションや通販を利用された経験をお持ちの方なら、
盤質に対する考え方が日本とはまるで異なることを身をもって痛感された筈です。

我々、日本の輸入業者は只の「せどり業者」ではありません。
特に弊社では、日本人が納得する盤質評価を行い、
適正な価格で販売することを心がけています。
更には、そのLPがレコード市場の中でどのような位置を占めるかなど、
情報を明確にした上での価格を厳守することに注力しています。

海外から届いた商品が再販で盤質の悪いLPだったらどうでしょうか。
結局、日本で買うより高くつく結果となってしまいます。
個人での海外通販は非常に大きなリスクを伴うものでもあるため、
弊社は海外の通販業者からは仕入れをしません。
現地に赴き、自分の目で見た商品を扱うという正道を守っています。




先に書いた通り弊社エテルナトレーディングは、
設立当初より基本的に現地で買付けした、
「直輸入レコード」を販売してきました。
それは今後も変わらぬ弊社の姿勢であることを、御約束できます。

しかし欧州に赴き実物のレコードを確認しても、
30%程度しか納得できる盤には出会わないのが昔からの現実です。
ヴィンテージ・レコ―ドの約70%には何らかの瑕疵があり、
1000枚見ても仕入れ基準に達する盤は300枚といった程度でしょう。

更に言えば基準に達した300枚の内、
200枚は弊社の評価基準でいえば盤質7/6~5といった程度のレコード。
ヴィンテージ・レコ―ドとはそういう性質の商品なのです。

当社では正式に検盤した結果が盤質5のクラスだった場合、
レコード史において希少なもの以外は「訳あり品」として、
店頭にて無料で持ち帰りいただける様にしています。

これまでに消え去った専門店の多くが海外仕様の盤質評価を用い、
盤質が悪いものでも販売していた店でした。
そうしないと赤字になってしまうからです。

ヴィンテージ・レコ―ドに瑕疵があるのは当たり前ですが、
価格を付けて日本で商品とする際には「海外の常識」は通用しません。
輸入専門店の使命は赤字となっても、
「日本の常識」の元で商品を販売することだと考えています。

そういう理念で営業を続けて来たからこそ、
30周年という今が有ると考えておりますし、
今後もこの方針が変わることはありません。

弊社の大きな役割の一つは、日本人には殆ど出鱈目に見える盤質評価と、
それに基づいた価格設定を行っている「海外の常識」を、
「日本人の常識」に変換あるいは翻訳する作業であると考えます。

ますます入手の難しくなるであろう状態の良いヴィンテージ・レコ―ド。
その盤の立ち位置を明確にし、評価に見合った価格で提供する。
この営業方針を今後も続けることを、改めてお約束する次第です。

以上、会社創業25周年および営業30周年を迎えるにあたっての、
店主からのご挨拶とさせていただきます。

敬具

エテルナトレーディング有限会社 
取締役 高荷洋一




節目の年を迎えられた記念といたしまして、
心からの感謝の気持ちを込めた
3.000円分のクーポンを発行いたします。

ご利用に際しては以下の規約がございます。

【クーポンご利用に関しての諸注意】

a:ご利用期間は本稿を御覧になってから、
『2025年3月末日まで』となります。

b:『税込11,000円以上の御注文』および、
『弊社webサイトからのご購入』で利用可能となります。

c:事前に『会員登録』が必須となります。
登録方法が不明の場合はお問い合わせください。

d:購入確認画面の中ほどのクーポン使用ボタンをクリックし、
下記のカッコ内のクーポンコードを
『半角英数で入力』して御利用ください。


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