商品コード:1071-041t[La Voce del Padrone] A.ヴァンデルノート指揮ベルリンpo./ベートーヴェン:序曲集
商品コード: 1071-041t
商品詳細:ベルギー生まれの指揮者ヴァンデルノート(1927~1991)のベートーヴェンは非常に少ない、おそらくE.ギレリスとのPf協1・2番(33CX 1667)と当盤のみと思われる。モーツァルトの交響曲、フェラスとのVn協等、またそれを支えたパリ音楽院oやフィルハーモニアo.の素晴らしい録音は多くの人を魅了して止まない。これはカラヤン時代の黎明期にあたる1960年頃にベルリン・フィルを指揮し、ベートーヴェンの序曲を5曲も集めたLPを制作した。大半の録音がフルハーモニアo.かパリ音楽院o.なのだが珍しい。同郷のベルギーの指揮者クリュイタンスがこのオケでベートーヴェンの交響曲全集録音を行ったすぐ後の時期である。又同様の序曲集も録音している(1958-1960)。クリュイタンスのおかげでフランス語圏の指揮者だが親近感を持たれたと思われる。当時のドイツは外国人に対し閉鎖的であった。ヴァンデルノートとクリュイタンスのスタイルは似ているがヴァンデルノートのほうがよりラテン色が強い。モーツァルトを得意としたのもそのためだろう。クリュイタンスはモーツァルトを殆ど手掛けなった。志向が全く異なる。クリュイタンスは抑制のタイプ、ヴァンデルノートは爆演を時折仕掛ける。ここでもベルリンPo.に対して本当かと思うような鋭い絶叫にも近い音を求め実現している。静に対して動のヴァンデルノートということもできるだろう、この録音が証明している。カラヤンは団員のご機嫌のためなのかこんな演奏はしていない。以後ヴァンデルノートはベルリンpo.と録音がないと思われる。(同年フェラスとのモーツァルト協奏曲が1枚あり)
ヴァンデルノートの在庫一覧へ