商品コード:1103-049p[Le Chant de Monde] E.ギレリス(pf)/ショパン:Pfソナタ2番, リスト:Pfソナタ ロ短調
商品コード: 1103-049p
商品詳細:これは1961年のモスクワ音楽院大ホールでのライヴ録音のフランスプレス。ショパンのソナタ2番は仏COLUMBIAへのモノラル録音が存在するがそれとは別録音である。1916年、ウクライナのオデッサに生まれたエミール・ギレリスは6歳でピアノを始め、13歳でデビュー。1933年、16歳で全ソ連ピアノコンクールで優勝を飾る。1938年にはイザイ国際コンクールで優勝、国際的な名声を得るとともに世界での活躍の足がかりとした。ギレリスは冷戦中も西側で自由な活動を行うことをソ連政府から許された最初の芸術家となり、日本にも何度か来日して人気を博した。1985年69歳で亡くなってしまったため、リヒテルのような晩年ライヴが多くない。医療事故だったと噂があるが真相は不明のままである。ギレリスもまたライヴではスタジオ録音では見せない鋭いタッチの演奏をするピアニストだった。得意のショパンのソナタはやはり早いテンポで筋肉質の硬めのも表情。あまり歌わない。鋼鉄のピアニストの異名通りゆるみのない覚醒した演奏である。好みは分かれると思うが硬派好みの方には手離せないピアニストだろう。リストのロ短調ソナタの録音は少ないがギレリスには合った曲だろう。鋭い打鍵がモノを言う曲である。大胆で激しいタッチで知られる彼のはまり曲ではある。ただ近年段々明らかになってきたロシアンスクールにはギレリスの上をゆく強者たちがゴロゴロ出てきている。ロシアンスタイルの先駆けという点では貴重ではあるがもはや唯一無二という存在ではなくなった感がある。
ギレリスの在庫一覧へ