商品コード:1115-025[Le Livre D'Or] D.ンカウワ(pf)/シューベルト:Pfソナタ19番 , 3つのピアノ曲(即興曲)
商品コード: 1115-025
商品詳細:このLe livre d'orレーベルは、全てオリジナル録音で、1959年の発足。私家盤に近い環境ながら、ORTFの施設を使用しているので音質、プレスとも申し分なく良い。シューベルトのピアノソナタ19番と3つの小品からなる即興曲集を収録。骨太の芯の通った音色で、雰囲気よりメロディーラインそのもので聴かせる。驚く程隈取りのはっきりしたピアノは、写真に写る奏者の顔立ちそのものを連想させる。B面の3つのピアノ曲(即興曲)D.946はシューベルトが亡くなる半年前の1828年5月に作曲したピアノ曲でシューベルトの死後長らく忘れ去られていたが、後にブラームスがその価値を認め、匿名で編集した上で「3つのピアノ曲(Drei klavierstucks)」と特徴のない題名をつけ、作曲者の死後40年が経過した1868年に出版している。この曲集は、シューベルトが1827年に作曲した2つある「4つの即興曲」(D899、D935)に続く3つ目の曲集として作曲されたと考えられているが、第1~2曲と第3曲は別の紙で書かれており、これらの作品が実際にひとつの曲集として作曲されたものなのかブラームスの手によってまとめられたものかは定かではない。このピアノ曲(即興曲)の収録がこのLPの大きな特徴。A面のソナタ19番は作曲者最晩年のピアノソナタ3部作のひとつであり、第19番、第20番、第21番は1828年9月に制作された。無名なピアニストながらすこぶる優秀な演奏でシューベルトらしさとピアノ音楽の可能性を追求した素晴らしい録音である。ピアニスト、デジレ・ンカウア(1933-)はフランス領アルジェリアのコンスタンティーヌの出身。地元の音楽院を経て15歳でパリ音楽院に進み、リュセット・デカーヴ、ラザール・レヴィやマルグリット・ロンらにピアノを学んで18歳の時にプルミエ・プリを得て卒業した。1955年から1958年までベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の専属ピアノ奏者として所属し、1958年にパリでリサイタルを開いて独奏者としてデビューを飾った。1961年にジュネーヴ国際音楽コンクールのピアノ部門で優勝した他、アルフレート・カゼッラ・ピアノ・コンクールやヴェルチェッリ国際ピアノ・コンクールでも優勝している。1967年からヴェルサイユ音楽院の教授。1988年にはフランス政府から国家功労勲章のシュヴァリエ章を贈られた。
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