商品コード:1116-037[Orphée] F.ウーブラドゥ指揮パリ室内o./ラモー:オペラ・バレ「エべの祭典」(1739), コメディ・リリック「プラテー」 (1745)
商品コード: 1116-037
商品詳細:ジャン=フィリップ・ラモー(1683- 1764)はバロック時代のフランスの作曲家・音楽理論家。フランスにおけるバッハのような存在。1733年にクープランが他界するまでには、当時のフランス楽壇の指導的作曲家になっていたと言ってよい。その頃からラモーは専ら歌劇に没頭するようになる。フランス語オペラの作曲家として「フランス王室作曲家」の称号を獲得した。オペラ・バレの作曲家でもある。オペラ・バレはフランス・バロック・オペラの人気のあったジャンルで舞踏音楽が含まれ、喜劇的な要素が許された歌劇。ラモーの『優雅なインド』(1735年)、『エベの祭り』(1739年)などが有名である。B面の「プラテー」は コメディ・リリックという分類で抒情喜劇と訳される。コメディ・バレと言われることもある。通常のオペラより歌やセリフのあるバレエともいえる。ラモーのオペラ(歌劇)はドイツ系のオペラよりもずっとバレエに近いものである。だがらこのようなコンサート用の管弦楽に編曲されて演奏されることも多い。作曲者自身がコンサート用に組曲化する時代ではなかったので、指揮者が自身のヴァージョンを作り演奏や録音を行うことになる。これは2曲ともウーブラドゥの手による編曲である。ジャケットには編曲ではなく再建(reconstitution)と記載されている。いわゆる組曲化である。本来はフランス語の長尺なオペラだがさすがに意味の不明なオペラは厳しい。それを知った上でラモーの音楽を気軽に楽しんでもらおうという意図である。20年程度昔はオペラといえばドイツやイタリア物が通常だった。日本でフランスオペラが注目されることはなかった。言葉の問題と出来る人材がいないからだろう。室内管弦楽団による組曲で雰囲気だけでも味わえる当LPは悪くないと思える。
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