商品コード:1116-009t[CONCOD] S.トリンクアウス(va) H.トリンクアウス(pf)/シューベルト;アルペッジョーネ・ソナタ D.821, モーツァルト:Vaソナタ(編集曲)
商品コード: 1116-009t
商品詳細:ドイツの刃物で有名な街ゾーリンゲンにあるCONCOD Musikproductionという会社のCONCODレーベルの1枚。ヴィオラ奏者であるスザンヌ・トリンクアウスとピアノのヘルムート・トリンクアウスのデュオ。二人は夫婦と思われる。スザンヌはダルムシュテット生まれでケルン音楽高等学校を卒業。ヘルムートはブレンスバッハの生まれ。ダルムシュテット音楽アカデミーで学んでいる。二人はデュオで活動している。A面のシューベルトはチェロで演奏されることの多いアルペジョーネ・ソナタ。原曲は6弦の弦楽器であるアルペジョーネの為に書かれた。B面はモーツァルティアンも首をかしげるモーツァルトのヴィオラ・ソナタ。オリジナル作品ではない。モーツァルトはヴィオラのためのソナタは書いてない。これは演奏者二人がモーツァルトの他の作品から素材を集めて3楽章仕立てとした創作作品である。チェロとピアノのためのアンダンティーノ KV Anh.46(374g)、VnソナタK.306、弦楽四重奏曲第22番のフラグメントK.589a,失われた「バセットホルン三重奏」K.439bなどがピースとして使われている。既にこのような試みは音楽学校で行われていたのかもしれない。真の作者は不明である。しかしオルジナル曲のような完成度がありモーツァルティアンには無視できない面白さがある。その面白さは曲の中に知っているフレーズが出てくることであり、それらが通常ではないヴィオラという想定外の楽器で弾かれているからである。この曲を完成させた人はかなり見識の高い音楽学者かモーツァルト研究者に違いない。全てがモーツァルトが作曲した素材なのでモーツァルト気分は存分に味わえる。よくある偽作の類よりよほどモーツァルト作品と感じる。過去に同様の録音は聴いたことがない。音質・演奏ともに素晴らしい。
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