商品コード:1129-057t[His Master's Voice] L.ターティス(va) H.コーエン, E.ホブデイ G.リーヴス(pf)/ヴィオラ作品集/ブラームス, メンデルスゾーンバッハ 他
商品コード: 1129-057t
商品詳細:ライオネル・カーティス( 1876- 1975)はイングランド北部のウェストハートルプール生まれのヴィオラ奏者。ライプツィヒ音楽院とロンドン王立音楽院でヴァイオリンを学ぶ。ロンドン王立音楽院在学時、弦楽四重奏でヴィオラを弾いたことをきっかけに、ヴィオラに転向する。その後、ソリストや室内楽で活躍し、当時の名ヴァイオリニストであるウジェーヌ・イザイ、ジャック・ティボー、フリッツ・クライスラーらと共演している。20世紀初頭までは、ヴィオラは独奏楽器としては殆ど無視された存在だったが、ターティスらの登場により、近代以降、ヴィオラの独奏曲も多く作られるようになってきている。パウル・ヒンデミットやウィリアム・プリムローズらとともにヴィオラの独奏楽器としての地位の確立に貢献した。ターティスはわざと大きめの(43.2センチ級)ヴィオラを作り、ヴィオラ特有の豊かな音(特にC線)の魅力を表した。今日でも楽器商で幅が広めのヴィオラを「ターティス型」と呼んで扱っていることがある。イギリスにはターティスの他にもプリムローズら名ヴィオラ奏者が居た為、イギリスの近代音楽には比較的ヴィオラの曲が多い。バッハではシャコンヌの録音もあるが入荷はなく、LP化されているか不明。確かにカーティスの音はチェロと間違えるほどに低く太い音である。ここで演奏されるバッハのアダージョはオルガン作品B.564の自身の編曲だが実はカザルスもチェロで編曲し1927年にSPで録音している。ターティスの録音も1927年6月17日で何方かが触発されて別の楽器への編曲を行ったものと思われる。今日のヴァイオラの地位があるのもターティスをはじめとする先人たちがこのように編曲を心掛け録音してゆくことで辿り着いた場所である。それを考えながら聴けば感慨もひとしおであろう。COLHとHQM番号は出ていない。
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