商品コード:1134-016[TRIANON] Y.メニューイン(vn)/バッハ:無伴奏Vnソナタ2番, 無伴奏パルティータ2番
商品コード: 1134-016
商品詳細:メニューインはHMV系にバッハ無伴奏全曲を3回録音していたようだ。これはモノ(1957年ALP 1512、1531-2)ではなく3回目('76年)である。一応ステレオ録音のようだが、あまりステレオ感は強くない。ただし演奏はモノ録音よりクリアーで新鮮。まだまだ気力が充実しており、情緒性の勝る初回よりノーブルと言える。一時、命を削るような演奏こそが無伴奏とされた時期もあるが、彼は最初から瞑想的な演奏をしていて、その基本スタンスはここでも変わりない。メニューインの全曲録音は3枚で以下のように変遷。1934年5月~1936年2月 SP→1956年9月&1957年5月HMVのALPにバラ3枚→1973年3月~1975年7月VSM:2C 167-02710-2。ソナタ1番のみ1951年10月の日本録音があるらしい。他ソナタ3番+パルティータ3番が1956年ハンガリー録音がある。これは1975年7月3回目録音のVol.2の単売。珍しい。技巧的には若い時より切れ味がなくなっている。重苦しいところもあって決して素晴らしい録音とは言えない。しかし1930年代より神童としてSP録音で既に20歳前後で全曲録音してから長年世界の第一線で活躍してきたヴァイオリン奏者が60歳を目前として最後になるであろう全曲録音に挑戦をしたことが重要だろう。自分でも思うような演奏が難しくなっていることは承知の上での決断である。若い時期にはあり得ない年長者、大ベテランだけが悟ったバッハ演奏の何かが確かにここに刻まれている。尚La Voix De Son Maîtreからは3枚組の箱のみ存在。単売はTRIANONレーベルのみと思われる。
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