商品コード:1135-038[FONA] I.ヘブラー(pf)/ショパン:ワルツ全集(全17曲)
商品コード: 1135-038
商品詳細:I.ヘブラーの場合、VOX時代とPh時代の2種に分けて考える必要がある。芸風が大きく変わるからだ。VOX時代は非常に若い時期で、ある意味、未完成な部分がないではないが、その大人びた詩的な表情は、温かみのある音色と相まって、ノスタルジックな世界へと快くいざなってくれる。一方、Phでは、自己のスタイルが完成し、名声を得たが、若き情熱の代わりに造形の完全な美しさが優先するようになる。このワルツはVOX後期で、彼女の若さの発露が刻まれたレアな一枚!イングリット・ヘブラー(1929-)はオーストリア出身の女性ピアニスト。スイスでニキタ・マガロフに、パリではマルグリット・ロンに師事した。1952年と1953年のジュネーヴ国際音楽コンクールで第2位を獲得し、1954年のミュンヘン国際音楽コンクールでは1位に入賞し、ウィーン国際シューベルト・コンクールでも第1位となった。同年ザルツブルク音楽祭に初めて出演し、モーツァルトのピアノ協奏曲第12番を弾いて正式にデビューを果たす。デビュー後、国際的な演奏活動を開始し、ウィーンの古典派音楽を始め、シューマン、ショパン、ドビュッシーなども得意として活躍し、特に気品に満ちたモーツァルトの演奏で高い評価を獲得している。1966年以来、数多く来日して日本にもファンの多いクラシック演奏家の一人である。--Wikipedia。モーツァルト弾きとして協奏曲全集とソナタ全集をPHILIPSに録音している。但しヘブラーのキャリアで最も重要な時期は1950年代のVOX録音で、勿論モーツァルトの協奏曲を全曲ではないがモノラル録音しており、これらの評価は高い。またVOXに僅かだがショパンの録音がある。おそらく夜想曲全集とワルツ全集の2点のみと思われるがヘブラー初期のショパンとして大いに興味をそそる録音である。柔らかく、内省的なタッチが奥ゆかしく女性らしい雰囲気を醸し出す。PHILIPS時代にもその傾向はあるがVOX時代は比較にならないほど顕著に表れている。初々しさもあり女性的な華が全面に薫る彼女の黄金期であることは紛れもない事実である。
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