商品コード:1157-061[PANTHEON] M.d.ラ・ブリュショルリ(pf) H.ホルライザー指揮ウィーン・プロ・ムジカo. / モーツァルト:Pf協奏曲20番K.466, 23番K.488
商品コード: 1157-061
商品詳細:モニク・ドゥ・ラ・ブリュショルリはパウムガルトナーとの前に同じ曲をホルライザーとVOX系に録音している。これが彼女の源流となる演奏だ。ホルライザーはパウムガルトナーより、やや暗調で重厚なオケを振るものの、その骨太の音は歯切れもよく、土台を固める。彼女は、2回目より膨らみのある、やわらかい音で、奥ゆかしい表情。ハスキルに迫るデリカシーを見せる。2度目の方が明るく軽快だ。しかし、この今にもとろけそうな程の夢見心地なピアノは、この初期だけのものだった。ブリュショルリ(1915-1972)はパリ生まれ。彼女の先祖にはアドリアン・ボイエルデューやアンドレ・メサジェがいる。7歳でパリ音楽院に入学し、両親の親友イシドール・フィリップに師事。1937年第3回ショパン国際コンクールに7位入選した。優勝はロシアのヤコフ・ザーク。1966年12月にルーマニアでの自動車事故により左手の機能を失い、演奏活動から引退を余儀なくされる。晩年は教育活動に献身した。録音は多くない。これはモーツァルトの初回録音で1951年頃と思われる。有名なパウムガルトナーとの1961年から10年も前のモノラル録音である。残念ながらこちらの旧録音は全く知られていない。モノラルという理由だろうか?ブルショルリ36歳の時である。こちらのソロの方が奥ゆかしい表情である。明るく鳴らす1961年とは大きく異なる。初回録音の方が大人びた老成した印象である。普通なら逆の変遷をするが彼女の若い時期はこんな表情をしていた。鳴らし切らず寸止めのような弾き方。しかしピアノはこちらの方が太い音がしている。好みの問題だがこちらを良しとする話はまるで聞かれないのはなぜだろう。そもそも知られていないからだろう。
ブリュショルリの在庫一覧へ
