商品コード:1172-050[La Voix De Son Maître] G.シフラ(Pf) G.シフラJr.指揮モンテカルロ国立歌劇場o. / ショパン:グランドコンサートロンド、メンデルスゾーン:Pf協奏曲1番、ウエーバー:コンチェルトシュトゥツック
商品コード: 1172-050
商品詳細:ショパンのピアノと管弦楽のための作品・演奏会用大ロンド「ロンド・クラコヴィアク」Op.14は2つのピアノ協奏曲と比較すると極端に録音の少ない曲である。ショパンは管弦楽部の扱いが不得手であると言われており、2曲のピアノ協奏曲でも管弦楽パートは批判の対象とされている。そうした中でこの曲だけは例外であり、管弦楽パートは色彩的でどの作品よりも上手く書けていると評価されている。特に、幻想的な導入部をアルフレッド・コルトーは絶賛したと言われている。クラコヴィアクとは2拍子を取り、シンコペーションや弱拍のアクセントを特徴とするポーランドの古都クラクフの伝統的な民俗舞踊である。他、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番は番号こそ1番だがその前に3作品が書かれていて22歳の時の作品である。メンデルスゾーン独特の豊かなメロディーと、特に第2楽章アンダンテに色濃く漂うポエジーが聴く者の心を捉え、第2番ニ短調と共に人気があると言われている。ウェーバーのコンツェルトシュテュックはピアノと管弦楽のための小協奏曲と訳され、彼のピアノとオーケストラのための協奏曲(全3曲)の中では最も有名で演奏頻度も高い。演奏には華やかな技巧が要求される。12歳のメンデルスゾーンはこの曲の初演をほぼ確実に聴きに来ており、後に演奏会用レパートリーの一つとした。リストはこの協奏曲の単一楽章制のアイデアを、自身の『ピアノ協奏曲第2番』で採用した。また、リストは「小協奏曲」のピアノパート改訂版(S.367a)とピアノ独奏版(S.576a)を作成している。シフラは1978年にこれら3曲を録音。前記2曲は録音頻度の低い作品である。特にショパンの「ロンド・クラコヴィアク」Op.14はこれまでに聴いたことが無かった。確かにオーケストラ部はかなり充実していてピアノソロパートも美しいメロディであり、演奏されない理由が解らない。シフラの録音もここまでで相当数となり選曲に考えを巡らしていたのだろう。「ロンド・クラコヴィアク」Op.14はお薦めの一曲である。当盤はプレスが多くなく入荷の少ない一枚である。
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