商品コード:1175-054[SUPRAPHON] J.トマシェク(vn) J.ハーラ(pf) / チェコの近代Vn作品/パヴェル・ボシュコヴェツ, ミロスラフ・カベラーチ, オンドジェイ・ソウクプ
商品コード: 1175-054
商品詳細:3人のチェコに於ける近現代ヴァイオリンの室内楽作品を収録したLPで当社初入荷分のSUPRAPHONレーベル。パヴェル・ボシュコヴェツ(1894- 1972)はプラハ出身、プラハ音楽院でヨセフ・スクについて作曲を学ぶ。1946年から1967年までプラハ芸術アカデミーで教職に就いた。弟子にイルジー・パウエルやペトル・エベンなどがいる。遺した作品には、2つのオペラ、2つのピアノ協奏曲、合奏協奏曲、バレエ、5つの弦楽四重奏曲などが存在する。このVnソナタは遅めのテンポで聴きやすいメロディーが綴られる。フランス近代作品のような印象。ミロスラフ・カベラーチ(1908- 1979)もプラハ生まれ。1928年よりプラハ音楽院で作曲と管弦楽法を学び、またアロイス・ハーバとエルヴィン・シュルホフに師事した。1931年から1934年までヴィレーム・クルツのマスタークラスに出席してピアノを学んでいる。第二次世界大戦中の中断を挟んで、1932年から1954年までプラハ放送のディレクターを務めた。1939年にはドイツによる占領に抗議してカンタータ「与えてはいけない!」を作曲した。1948年には交響曲第2番がチェコ国家賞を受賞。1958年からプラハ音楽院の教授の職に短期間就いた。カベラーチは1941年から1970年にかけて性格の異なる8つの交響曲を作曲し、その他にも室内楽曲、ピアノ曲、歌曲を作曲している。作風はグレゴリオ聖歌や日本・中国・インド・アラビアの音楽を取り入れるなど非常に幅広い。また1950年代後半から1960年代まで西側の現代音楽の潮流に積極的に接触したが、1968年にチェコスロバキアがソビエト連邦の軍事介入を受けた後は彼の作品は国内で演奏されなくなった。VnとPfのためのバラードはピアノのゆったりしたテーマで始まり、小刻みなさざ波のようなVnが絡まってくる。波は次第に激しくなり技巧的な展開へ発展し、高揚感を持ったまま終了。オンドジェイ・ソウクプ( 1951-)もまたプラハ出身。1997年にアカデミー賞の最優秀外国映画賞を受賞したJanSvěrákのKolyaや、2001年にSoukupが2番目のチェコライオン賞を受賞したDark Blue Worldなど、20本の長編映画のサウンドトラックを書きいたことで知られている。このソナタは3人の中で最も新しい作品である。打楽器然としたピアノが弦を誘いすぐに高揚したヴァイオリンがソロを展開し、なだらかに静かな境地へと誘う。ピアノは相変わらず打楽器のような合いの手を入れるように参加。ソロヴァイオリンを盛り立てる。3作品とも聴きやすい曲であり、ヴァイオリン好きの方なら100%楽しめる作品ばかりである。録音もよ良く、知らない近代曲としては問題なく付き合える録音。ヴァイオリンのジーリ・トマシェクは1942年チェコ生まれでプラハ交響楽団でコンマスをしていたらしい。
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