商品コード:1175-060[SUPRAPHON] Z.ルージチコヴァー(cemb) / バッハ:トッカータB.910~916, ソナタB.963
商品コード: 1175-060
商品詳細:1983年になってチェコのルージチコヴァー女史はバッハのトッカータ全7曲を2枚のLPに録音した。揃えた録音は初めてとなる。余白にはソナタ ニ長調 BWV 963が入る。これは殆ど知られていないバッハのクラヴィーア作品でソナタの名前が初めて付けられた曲である。1703年の事。全5楽章からなる10分以上の曲で、バッハはその後1720年までにB.964/965/966の全部で4曲のソナタを書いている。録音されることは殆どない。トッカータは1707年に集中して7曲仕上げ、以降書いていない。バッハのBWVは年代に関係なく、曲種ごとの連番を付ける為にこういう場合解り易くて良い。ショパンなどはOp.がバラバラなのでまとめた時が煩雑となる。1960年代に入るとトッカータもピアノで演奏されることが多くなるが、やはり一度は原曲指定のチェンバロ演奏で聴いておくべきと考える。--ウィキペディア--バッハは、これらのトッカータを一つのまとまった作品集にしようとする意図はなかったようだ。この様な傾向は、1720年頃になって現れたもので、トッカータの作曲は、他の前奏曲や組曲、フーガなどと共に、様々な先人達の作品を研究しながら、その成果を自らの作品に反映させていった過程の一つとして出来上がってきたものであろう。7曲をすべて収めた手稿がただ1つしか存在しないことも、この事を示しているように思われる。--ウィキペディア-- 1980年頃あのグールドもピアノで全曲録音して今ではすっかりピアノ曲のようになってしまったがルージチコヴァーの弾くチェンバロ演奏にはバッハが作曲した当初の意図やモチベーションが豊かに見えてくる。ピアノは豊かな表現力を持つが個人が全面に出る。それに比べチェンバロ演奏にはより作曲者が出てくるのである。ルージチコヴァーの演奏はわかりやすく平易でイメージが浮かびやすい親近感の持てる優れた演奏である。
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