商品コード:1177-034[RCA] A.トスカニーニ指揮NBCso. / チャイコフスキー:幻想的序曲「ロメオとジュリエット」, ベルリオーズ:ロメオとジュリエットOp.17より
商品コード: 1177-034
商品詳細:2曲とも1940年代の古い録音だが音質は良く通常のモノラルと変わらない。チャイコフスキーとベルリオースの「ロメオとジュリエット」を両面で比較した企画的な録音。このような古い時代にこのような企画が行われたことは当時「ロメオとジュリエット」という話が大きな人気を博していた事を物語る。トスカニーニのチャイコフスキー:「ロメオとジュリエット」はNBCとの3種にスカラ座のオーケストラのライヴと4種の録音があり、これは唯一LPでリリースされた1946年録音。ベルリオーズの「ロメオとジュリエット」は「合唱、独唱、及び合唱によるレチタティーヴォのプロローグ付き劇的交響曲」が正式名称で歌や合唱が入る長大な作品である。この録音が行なわれた前日の1947年2月9/16日にトスカニーニはニューヨークのRCAスタジオ・Studio 8H・でこの曲の全曲録音(全3部)を行った。それは米RCA:LM 7034(2枚組箱入り)でリリースされている。そして何と翌日の2月17日に声楽の入らない第2部だけをカーネギーホールで録音したものがこれである。恐らく当初から「ロメオとジュリエット」の両面企画を聴いていたのだろう。まず全曲録音を行ってその感覚が消えないうちに核心部の録音を続けたように思われる。トスカニーニはその前後も当局の部分を抜き出して数回録音している(初期盤は未発売)。トスカニーニの得意曲らしく部分演奏はNBCでも28回も取り上げたという。そのうちの1951年第3部~「愛の妖精の女王マブ」がLM-6026でリリースされている。ベルリオーズの方はオペラのような様相の大作で全曲録音というのはなかなか無い。ステレオではピエール・モントゥー/ロンドンso.がWESTMINSTERに録音したのもがあるがやはり2枚組で多くはない。日本のWikipediaでは全7部としているは通例ではPart.1-3の3部構成である。そのように数えないと最後の「愛のシーン」がWikipediaで第3部となり矛盾する。欧米のLPでは3部構成が通例となる。この第2部が管弦楽だけで演奏できるパートでフランス人作曲家であるベルリオーズのエッセンスをタップリと楽しめる。A面のチャイコフスキーの暗調な音楽と対比をなすB面。このLPの企画はロシアとフランスの対比を実感する為の企画であった気がする。
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