商品コード:1184-022p[DECCA] A.d.ラローチャ(pf) / 「スパニッシュ・アンコール」アルベニス:ソナタ, 入り江のざわめき, タンゴ, ソレール:ソナタ(2曲), グラナドス:スペイン舞曲(2曲), トゥリーナ, 他
商品コード: 1184-022p
商品詳細:アリシア・デ・ラローチャ(1923- 2009)はスペインのピアニストで、20世紀を代表するピアニストの一人。スペイン・ピアノ界の長老として幼少期から約70年にわたって長いキャリアを誇っていた。19世紀から20世紀のスペインのピアノ曲の専門家として一般的には有名だが、手が小さく8度しか届かない中で美しく照り輝く音色と正確な演奏技巧、音楽の自然な呼吸と安定感ある曲の運びによって、モーツァルトやショパン、シューベルト、シューマン、ラフマニノフにも優れた解釈を示した。10代後半で米国DECCAに録音をスタート、1950年代後期~1960年代後期まで地元スペインのHISPAVOXに多くの録音を残し、それがフランスERATOプレスなどを通じて世界に広がり名声を博した。スペイン物はラローチャの独壇場であるが、バッハ、モーツァルトでさえ、'70年代最高レベルの演奏を聴かせてくれる彼女は、まさに天才的ピアニスト。これはラローチャのいくつかあるスペイン物の中でも傑出した出来(Hispavoxを除く)。彼女がDECCAに移ってから出すようになった、レースを纏ったような柔らかだがふんわりとした音色がここでもたっぷり味わえる。'70年代で聴くピアノとしては最高レベルの一つだろう。タイトル「スペイン・アンコール」通りスペイン物のおいしい所だけ、全く退屈させずに聴かせてくれる。洗練されたスペイン音楽の伝道師だ。ラローチャの上品な演奏でスペイン音楽に親しんでしまうと、本場の録音を聴いたときの灰汁の強さに困惑することになる。
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