商品コード:1196-003[DECCA] V.アシュケナージ(pf) D.ジンマン指揮ロンドンso. / バッハ:Pf協奏曲1番B.1052, ショパン:Pf協奏曲2番Op.21
商品コード: 1196-003
商品詳細:1965年アシュケナージの初期録音。ウラディーミル・アシュケナージ(1937-)は旧ソヴィエト連邦のゴーリキーの生まれ。9歳の時にモスクワ音楽院附属中央音楽学校に入学し、アナイダ・スンバティアンに師事した。1955年にはワルシャワで開催されたショパン国際ピアノ・コンクールに出場し、2位に輝いた(優勝はアダム・ハラシェヴィチ)。この時にアシュケナージが優勝を逃したことに納得できなかったアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが審査員を降板する騒動を起こしたことはよく知られている。同じ年にモスクワ音楽院に入学、レフ・オボーリンやボリス・ゼムリャンスキーに師事した。翌1956年にはエリザベート王妃国際音楽コンクールに出場して優勝を果たし、これを機にヨーロッパ各国や北米を演奏旅行してセンセーショナルな成功を収めた。EMIやメロディアからレコードも発売され、音楽院在学中から国際的な名声を確立した。1962年にはチャイコフスキー国際コンクールに出場しジョン・オグドンと優勝を分け合った。1963年にソヴィエト連邦を出国し、ロンドンへ移住、DECCAと契約した。1970年頃からは指揮活動にも取り組み始め、1974年には指揮者として初の録音を行った。ピアニストとして世界的な名声を持つがDECCAで相当な優遇を得たことは間違いない。バックハウス以来のべートーヴェンのピアノ・ソナタ全集録音を行うなど多くの録音を行ううちに、当初の輝きが失われていったように思う。しかしドル箱として録音を継続できた要因はDECCAが期待しすぎたと言えまいか。この録音はまだ初心を持っていた時期の録音で情熱を感じられる演奏である。ショパン・コンクールを切っ掛けに国際的な名声を確立した経緯もあってショパン作品には精力的に取り組んでおり、評価は高い。この録音ではジンマン指揮のロンドンso.もアシュケナージ以上に素晴らしい演奏である。1960年代後半までの録音なら比較的良く、内容は悪くない。
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