商品コード:1196-034n[HUNGAROTON] J.シャーンドル指揮ギュールpo. / ブラームス:ハンガリー舞曲集(管弦楽版全21曲)
商品コード: 1196-034n
商品詳細:ブラームスが作曲した「ハンガリー舞曲」は管弦楽曲の定番である為録音は多い。しかし不思議なことにハンガリー勢による録音はこれまでに殆ど見ていない。ご存じ、ハンガリーのジプシー(ロマ)音楽に基づいて編曲した舞曲集。最初はピアノ連弾のために書かれたが今ではオーケストラでの演奏が広く知られている。特に「チャールダーシュ」で知られる第5番がとりわけ有名である。管弦楽版は全21曲で完結する。尚1889年12月2日にトーマス・エジソンの代理人の依頼で、ブラームス自らのピアノ演奏で蓄音機に録音された。これは、史上初のレコーディングとされている。実はブラームス本人が管弦楽に編曲したのは第1曲、第3曲、第10曲の3曲のみで、残り18曲は8人の異なる音楽家により編曲された事実はあまり知られていない。アントニン・ドヴォルザークもその中の一人で、第17曲 - 第21曲の5曲を編曲した。現在では管弦楽版21曲の録音に際し、編曲者については言及しなないことが慣例になっており、ブラームスの「ハンガリー舞曲」として記載される。この録音はハンガリーの重鎮指揮者である、ヤーノシュ・シャーンドルが1970年代初めに行ったもので、この録音がハンガリーでの最初の全曲録音であると思われる。モノラル期に録音がないのが不思議である。オケはGyőri Filharmonikus Zenekarと記載されるが、これは直訳するとギュール・フィルハーモニー管弦楽団。ハンガリーのギュール市運営のオケで、1862年創設の歴史あるオケである。かのアルトゥール・ニキシュもここで研鑽を積んだ。指揮者ヤーノシュ・シャーンドル(1933- 2010)は1961年から1975年までギュール・フィルハーモニーo.の首席指揮者とペーチ歌劇場の音楽監督を歴任し、1975年からブダペスト国立歌劇場の指揮者に転出した。ドイツ人が作った「ハンガリー舞曲」だが、当のハンガリー人の演奏はわざとらしい誇張が全くなく、実に自然な展開であると感じる。これまでの演奏が大袈裟に誇張されたものが一般化されていたことが理解される。長い間、日本が芸者とハラキリの国と認識されていたことと同様と感じる。
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