商品コード:1197-056p[VOX] G.ノヴァエス(pf) / ショパン:Pfソナタ2番Op.35, 3番Op.58
商品コード: 1197-056p
商品詳細:ギオマール・ノヴァエス(1895-1979)はブラジル生まれの女性ピアニスト。20世紀の最も偉大なピアニストの一人に数えられている。1909年14歳でにパリ音楽院においてイシドール・フィリップに師事。同年パリ音楽院の外国人枠が2名しか空きがないところに、志願者が387人も殺到した中での快挙であった。1910年シャトレー管弦楽団とパリ公式デビューを果たした。1915年にエオリアン・ホールにおいて米国デビューを果たした。まだ19歳のことである。「ニューヨーク・タイムズ」紙の評論家リチャード・アルドリッチは「神に愛でられたピアニスト」と名づけた。ノヴァエスの音色や繊細な調子は、19世紀ロマン派の偉大なピアニストを連想させる。演奏技巧はしなやかで、頑張りを必要としていないなど無理のない自然体を奇跡的に会得したピアニストだった。録音はショパンが多いがレパートリーは広範囲でベートーヴェンやシューマンなどを好んで演奏した。1920年代にはピアノロールへの記録だけでなく、RCA社にたくさんのSP録音を残したが最も精力的に録音したのは1950年代にVOX社に在籍した時期である。ショパンは得意の作品で多くの録音を残している。これは1952年頃のショパン・リサイタル盤で非常に希少なタイトルである。ノヴァエスの芸術を1枚で楽しむには最適の盤と思われる。ノヴァエスのショパンは抑えた表情にそこはかとなく漂う気品があり、自然体である。重厚感があり腰の座った太い音をしっかり出せるピアニストであることがわかる演奏。時折、天国的な高音が混じる演奏は一流の証。ソナタではなかなか攻撃的で攻める演奏を見せ、リサイタルや夜想曲などとは曲種により弾き聴分けが上手い。ただ上品なだけのピアニストではない。
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