商品コード:1202-004t[ETERNA] K.マズア指揮ゲヴァントハウスo. / ブルックナー:交響曲1番(リンツ版)
商品コード: 1202-004t
商品詳細:ETERNA社でブルックナーの一人指揮者による全曲録音を作ったのは、ヨッフム(ドレスデンsk.)とマズア(ゲヴァントハウスo)だけ。この1番は1977年、技師シュトリューベンにより録音。黒盤の為音質は大変良い。ベートーヴェンでコンヴィチュニーと比較され、あまり高い評価を得ることがなかったマズアだが、ゲヴァントハウスo.を振るブルックナーとして大変貴重。'60年代より全体的に軽くなったとはいえ、ゲヴァントハウスo.の信頼度は高く、やや細身ながら芯の通った美しいオケの音色は、何物にも代え難い。クルト・マズア(1927- 2015)はコンヴィチュニーやスウィトナーとは少し異なるが、ゲヴァントハウスo.の首席指揮者を1970年-1996年の間引き継いだ伝統と革新を貫いた正統な東ドイツの指揮者である。在任期間中は同時にライプツィヒ市の楽長という職も兼任していた。ベルリンの壁崩壊につながったとされる1989年10月9日のライプツィヒの月曜デモにおいて、民主化を要求するデモ参加者が7万人に達し、秘密警察と軍隊の銃口が市民に向けられた際は、4ヶ月前に起きた天安門事件の二の舞になることを恐れたマズアは、東ドイツ当局に対して市民への武力行使を避け、平和的解決を要望するメッセージを発表した。その行動は当時国際的にも注目を集めた。また、ドイツ統一後の1994年5月にリヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領が退任した際には、一時ドイツ・キリスト教民主同盟から大統領候補に擬せられたこともあった。ブルックナーの交響曲全集は1974~78年にライプツィヒとドレスデンルカ教会スタジオ(4/7/9番)で録音された最初の一人指揮者による全曲録音となった。ヨッフム/ドレスデンsk.は1975-80年録音でこの後になる。ゲヴァントハウスo.とドレスデンsk.の違いが出た演奏とも言える。
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